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第二期ジェフベックグループ 啓蒙投稿-その6

コンサートでは演奏されなかった曲

日本のベックファンの間で人気の高い曲なのに、ご本家は演奏していない曲。そういう曲があります。ジェフベックと言えば、変わったカッコ良いギターソロをガンガン弾くところばかりが注目されますが、実はバッキングギターもとても上手い。当たり前ですねレジェンドですから。
ジェフベックのバッキングの特徴は、1曲の演奏で同じ事をやらないことです。AABABみたいな展開の曲でも、3回出てくるAのバッキングが毎回違う。よくそんなに引き出しがあるなあと感心してしまいます。

オレンジアルバムのHighwaysは、イントロはハードな感じですが歌の部分はガラッと雰囲気が変わって、いかにもモータウン的?な展開で、コードが独特の進行。maj7やm7、分数コードを使った浮遊感のある和音空間が広がります。合間合間には、極めてロック的なブリッジが挟まっているのもメリハリがあって印象に残ります。歌のバックで小技を駆使した絶妙のバッキングが味わえる演奏です。節目で絶妙な1音をピーンと弾くのもバッキングの上手さと言えると思います。

終盤のエレピのソロの部分がまた渋い。この辺りは、この数年後のインストアルバム「Blow By Blow」につながるところがあります。コージーのドラムもタチーチーがカッコ良いです。

とても良い曲だと思うのですが、アルバムが発売された当初は「ベックが怠けている」と本国で評判が悪かったそうです。だからなのかどうかは分かりませんが、私が知る限りの情報では一度もライブでは演奏されていない(収録されているブートレグがない)。このバンドは、そういう曲が2枚のアルバムで4曲位あります(この曲名のタイトルの海賊盤がありますが完全な騙し 笑)

Jeff Beck Group – Highways