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ANOTHER WORLD/BRIAN MAY

THE GUV’NORに参加

ブライアンメイとジェフベックという組み合わせはちょっと違和感を感じますが、同じイギリス人だし、ブライアンメイも過去のインタビューで、ベックなどが好きだとか言っていたので、、、、、だから、どうだってこともないですが。
結構ハードな曲で共演しています。かけ合いなどをしておりますが、それほど緊張感はありません。4連のあまり耳慣れないフレーズも披露していますが、なんかもうひとつぱっとしません。悪くはないですが、たいして良くもない。
ブライアンメイという人については、私は結構好きなギタリストだったんですが、残念なことにこの人はクイーンの中であれほど輝いていたギタープレイが、クイーンが解散してソロになってからは、本当にぱっとしません。要するにクイーンという音楽の中でしか成立しないんですねこの人の方法論が。あの独特のハーモニーや曲想、アンサンブルなど。今更ながらにフレディマーキュリーの偉大さを思い知らされます。ボヘミアンラプソディやブライトンロックなどを始め、初期から中期のクイーンの音楽性は、他のバンドを足下に寄せ付けないほど個性的で、緻密で気高く繊細でダイナミック、もうたたえる言葉がないほど素晴らしい。フレディマーキュリー、本当に惜しい人を亡くしました。
長くなりましたが、ブライナンメイの繊細で柔軟なギターは、そういったフレディの作り上げる音楽の中で初めて効果的であった。ギターオーケストレーションというくらいで、ギターだけで成立するプレイではないんだと思います。アンサンブルの中で初めて生きるギターというか。だから映画音楽やオペラみたいに緻密に計算された状況でのプレイがいいんじゃないかと思います。いわゆるロックという自由度の高い状況では、暴れられないんですね、上品だから。
クイーンではとても好きだっただけにブライアンメイには頑張って欲しい。
なんか、ブライアンメイの話ばっかりになってしまいましたが、ベックの音源としては、買ってもいいけど、あまり大きな期待はしないでね、という感じです。