ひょっとしたらレスポールやジーンビンセントの次に影響を受けたギタリストが、ジョンマクラフリンではないかという気がします。Blow By Blowはジョンマクラフリンの影響なくしては生まれなかっただろうし、実際スキャッターブレインなどは、もろマハビシュヌオーケストラ(火の鳥とか)という感じです。その後もベックは、ヤンハマー、ナーラダなどとマハビシュヌ人脈との交流が深くなっていきます。エフェクターなどにも影響が見られ、Wiredの「Sophy」やその次のLive With Jan Hammer Groupの2曲目「Earth」などで聴かれるフリケンシーモジュレーターなどは、マクラフリンそっくりのサウンドです。
ジョンマクラフリンという人は、あまりに幅広くて私なんかほんの一部しか知らないんですが、それでもエレキからアコースティックまで、しかもオーソドックスなジャズから革新的なものまで実にいろいろやるオッチャンです。シャクティというインドのミュージシャンとの活動はもうすごいのひと言でした。今でこそ渋いアーチスト風ですが、昔は見かけは普通のサラリーマンみたいで全然アーティストの匂いなんてしなかたですね。でも、やはり人は見かけだけでは判断できませんね。
影響を受けただけでなく実際に交流があったようで、Blow By Blow発売後のツアーは、マハビシュヌオーケストラと一緒だったりし、壮絶なギターバトルを繰り広げたりしているようです。マクラフリンは、スタンリークラークとも親しかったようなので、その辺からベックとスタンリーのラインもでてきたのでしょうね。
「ELECTRIC GUITARIST」
*SIDE 1
1)NEW YORK ON MY MIND
2)FRIENDSHIP
3)EVERY YEAR FROM EVERY EYE
*SIDE 2
1)DO YOU HEAR THE VOICES THAT
2)ARE YOU THE ONE?
3)PHENOMENON;COMPULSION
「INNER WORLDS」
MAHAVISHNU ORCESTRA
COLOMBIA
Promise
1曲目Djangoに参加。グッとくる、とても良い演奏です。
1995年、ダラス、ニューヨーク、東京、ロンドン、パリ、ミラノ、モナコ他にて録音。
ジョン・マクラフリン、ジェフ・ベック、パコ・デ・ルシア、アル・ディメオラ(g) スティング(el-b) ヴィニー・カリウタ、デニス・チェンバース(ds) デヴィッド・サンボーン(as) マイケル・ブレッカー(ts) 他