Going Down
Going Downという曲は、ブルースセッションなどでしばしばジェフベック物としてリストに上がります。しかし、原曲はドンニックスで、フレディキングやチキンシャック、ジョーボナマサ、スティービーレイボーン、The Whoもやっていたりします。
メンフィス生まれのドンニックスは、第二期ジェフベックグループ2枚目のアルバムのプロデューサーでもあるスティーブクロッパーと同級生だそうです。普通のブルース進行ですが、1コーラスに3回もDown Down Down Down Downというフレーズが出てくる特徴的な曲です。
セッションでは、しばしば8ビートで演奏されていたりしますが、ジェフベックのGoing Downは16ビートです。この曲をジェフベックは気に入っているようで、第二期の後のBBAやインストルメンタルになって以降のライブのアンコールなどにやったりしています。1980年の日本公演ではミニテレキャスターで弾いていました。
第二期の演奏では冒頭にマックスミドルトンのピアノのイントロがありますが、これが独特でかっこいい。アルバムでは、後半に黒っぽいコーラスが入っていてカッコ良いです。ジェフベックのギターは、これぞジェフベックの変態ギターという感じで、フレーズのような効果音のような、一発芸のようなフレーズを連発しています。
後年ドンニックスは、再びレコーディングをしていて、それにはマックスミドルトンが参加しているという逆現象も起きています。
2023年ジェフベック死後にエリッククラプトン主催で行われたトリビュートコンサートでもアンコールで演奏されていました。