マックスミドルトンの功績
ピアノのマックスミドルトンは、ベースのクライブチェアマンがジェフベックに紹介したそうですが、このバンド以降、ワイヤードまでジェフベックになくてはならないパートナーとして活躍します。ソロ第一弾のアルバム「Blow By Blow」のプロデューサーであったジョージマーティンは、マックスがジェフの良い翻訳者であったと話していました。
ジェフベックは、マックスに難解なコードのこととか教えてもらった的な発言をしていたので、この頃からインストに至る辺りで、ジェフベックは音楽的知識をマックスから学んだのでしょう。1975年夏に、ジェフベックが日本のワールドロックフェスティバルに来日した際にもマックスミドルトンが来ていました。マックスはその後、復活したときのピーターグリーンなどとも一緒に来日しています。
マックスは第二期ジェフベックグループ解散後、その残党(マックス+ベース、ボーカル)にドラムを加えてHummingbirdと言う玄人好みのバンドをつくって活動します。Hummingbird後期には、あのバーナード・パーディも参加していました。
Hummingbirdと並行してジェフベックのアルバム(Blow By Blow、Wired)に参加するのですが、その中にはハミングバードでの演奏を発展させたようなものもあります。Hummingbirdには、Wiredでの有名曲「LedBoots」に歌詞がついた曲などもあったりします。
下のJodyは第二期ジェフベックグループ1枚目の最後の曲。マックスミドルトンは、生ピアノとフェンダローズを演奏しますが、ローズの演奏がなんともいえない優しく温かい音色で特に好きです。後にはミニムーグも演奏しており、アネッサピーコックのアルバムなどで味のあるムーグが聞けます。
この曲Jodyは、途中にシャッフルのセクションがあって、変化に富んでいます。マックスは、最初生ピアノを弾いていて最後にローズのソロがありますが、そこが聴き所です。オッサンみたいな風貌をしていますが当時25歳(笑)
Jody