- Lost Women
- Over, Under, Sideways, Down
- The Nazz Are Blue
- I Can’t Make Your Way
- Rack My Mind
- Farewell
- Hot House Of Omagarashid
- Jeff’s Boogie
- He’s Always There
- Turn Into Earth
- What Do You Want
- Ever Since The World Bega
1966年7月リリース
*CDによっては下記の2曲がボーナストラックで入っているのもあるようです(再発盤?)が本来はこのアルバムの曲ではなく、ジェフベックとジミーペイジのツインリード時代のシングル盤のカップリング曲。
・Happenings 10 Years Time Ago
・Psycho Daisies
<メンバー>
・キース・レルフ (Keith Relf):ボーカル、ハープ
・ジェフベック(Jeff Beck):ギター、ボーカル(3)、ベース(2)
・クリス・ドレヤ (Chris Dreja):リズムギター、ピアノ、ジャケットデザイン
・ジム・マッカーティ (Jim McCarty):ドラムス、パーカッション、バッキングボーカル
・ポール・サミュエル=スミス (Paul Samwell-Smith):ベース、バッキングボーカル、プロデュース
ヤードバーズのアルバムは当時からアメリカで編集物などいろいろ出ていましたが、実はジェフベックのいるヤードバーズ時代に残したオフィシャルなアルバムはこれ1枚(シングルなどはほかにもいろいろある)。
Contents
ヤードバーズ初のスタジオアルバム
ヤードバーズのアルバムは当時からアメリカで編集物などいろいろ出ていましたが、実はジェフベックのいるヤードバーズ時代に残したオフィシャルなアルバムはこれ1枚(シングルなどはほかにもいろいろある)。
今聞くといくぶん古い感じもしますが、当時としては画期的な音楽スタイルで、特にエリッククラプトンがいた頃のブルースブルースしていたのと比べると一気にスタイルが広がり、その分、ベックの変態ギターもいろいろ試しているという感じです。しかし、第一期ジェフベックグループ以降のジェフベックを聴いてジェフベックを好きになった方が、期待してこのアルバムを聴くとなんだかなぁ〜と思うかも知れません。
トピックス
有名な Jeff’s Boogieは、Beck Bogart & AppicceのLiveのものとはアレンジが違います。元になった(というよりほとんどパクリ)チャックベリーのギターブギーのアレンジに近い。また、レスポールのハイハウザムーンなんかのロカビリーチックなムードにも影響されたのではないかというテイスト。この頃からジェフベックは、スタジオアルバムでも思いつきのようなフレーズを弾いています。
The Nazz Are Blue は、編集もののCDにボーカルなしのトラックが「Jeff’s Blues」という名前で収録されていたりしますが、そっちは別に録ったのではなくてミックス段階のテープだと思います。
Over, Under, Sideways, Downは、Beck Bogart & AppicceのLiveの Jeff’s Boogieの中にもフレーズがでてきます。
今はこのアルバム「Roger The Engineer」と言われていますが、当時は「Over, Under, Sideways, Down」と呼ばれていました。正式なタイトルは「The Yardbrds」なんでしょうね。タイトルのロジャーというのは、このアルバムのレコーディングエンジニアのロジャー・キャメロンの事だそうですが、なぜ彼の名前がタイトルになっているのかは不明。
なお、このアルバムでプロデュースも担当しているポールサミュエルスミスは発売を待たずにバンドを脱退。その後はプロデュース業を行っていたようです(キャットスティーブンス、ジェスロタルほか)。またジェフベックも発売数ヶ月後に脱退しました。