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Live And Exclusive From The Grammy Museum

1 : Corpus Christi Carol
2 : Hammerhead
3 : Over The Rainbow
4 : Brush With The Blues
5 : A Day In The Life
6 : Nessun Dorma
7 : How High The Moon
8 : People Get Ready

2010年の来日の後に、L.A.にあるグラミー・ミュージアムでわずか200人の観客を前に行ったコンサートのライブ。

メンバーは、あのナラダ・マイケル・ウォルデン(Ds)、ロンダ・スミス(B)、ジェイソン・リベロ(Key)。たった8曲なのですが、このライブの値打ちは、ドラムがナラダマイケルウォルデンであることです。

「WIRED」でのLed Bootsの演奏は、あのアルバムの演奏を越えるものがないと言えるカッコ良いドラムでしたが、「WIRED」以外でナラダマイケルウォルデンと演奏している音を聞ける公式音源はないんです。
「WIRED」後のツアーは、ヤンハマーグループにジェフベックが加わるカタチだったのでドラマーはヤンハマーグループのドラマーでした。
そのツアーではトミーボーリンバンドが前座で、そのバンドのドラマーがナラダマイケルウォルデンだったという微妙なすれ違いがあり、2010年のツアーでは、ナラダマイケルウォルデンがドラムで、30年越しでやっとジェフベックとの共演が実現したという感じです。

ナラダマイケルウォルデンは「WIRED」以降はプロデューサーとして活躍し、ホイットニーヒューストン、アレサフランクリンなどのヒットを飛ばします。

ジェフベックのバンドは、1989年のテリーボジオ以降、ツーバスのドラマーではありませんでした。ビニーカリウタはツインペダルを使っていましたが、ツインペダルとツーバスではやはり違います。

コージーパウエル、カーマインアピス、ナラダマイケルウォルデン、サイモンフィリップス、テリーボジオと、ツーバスのドラマーが多かった(というかBlow By Blowとそのツアーは例外)ですが、2000年以降は、ツーバスのドラマーは、2003年のB.BKingレストランのライブのテリーボジオだけです。そして2010年にナラダマイケルウォルデンになるわけですが、少しの時期だけで終わってしまいます。

個人的な思いですが、ジェフベックにはツーバスのドラマーが似合うと思うんですよね。

そして、このアルバムの演奏ですが、少し残念なのは、楽曲の性格からかナラダマイケルウォルデンのドラムがあまり生きる演奏がないことです。
2010年の来日ではFreeway JamやBlue Windなど昔の曲もあったので、やんちゃなドラムが聴けましたが。

とはいえ、Hammerheadなどのドラムは、ナラダマイケルウォルデンならではと言えるかも知れません。

How High The Moonは、レスポール&メリーフォードの完コピで、これはレスポールのトリビュートライブをやった流れですね。ここではイメルダメイの歌が聞こえますが、音源を使っているのでしょうね。