マルチペダルでお手軽にジェフベックサウンド。

ZOOMのマルチでジェフベックを弾く!
ジェフベックの多様なサウンドは憧れるところですが、それ相応の機材がなければ実現しないと思いきやそうでもありません。もちろん歴代ジェフベックが使ってきた機材は個性的なものもありますが、おそらく本人もさほどこだわりなく、人に奨められたものやその辺にある機材を使っているのではないかという気がします。
インタビューでも機材へのこだわりはほとんど聞かれないからです。特に昔は、カラーサウンドなどいわゆる既製品を使っていますし、最近でもボスのものを使っていました。ちなみに、いつの頃だったかゲイリームーアの来日機材が載っていましたが、すべてボスのコンパクトシリーズだったのには驚きました。こだわらないというより、ボスのエフェクターが高品質だからだと思いますが。

そこで、ズームのマルチペダルを使ってジェフベックサウンドを楽しもうという雑誌によくあるような企画を思いつきました(笑)(あったかも知れません 笑)
私自身、ジェフベックトリビュートのイベントに参加した際、第二期ジェフベックグループとソロのゼアアンドバックまでの時期を演奏したことがありますが、ズームのペダルでかなり助かりました。
具体的には、フランジャー、リングモジュレーター、オクターバー、レスリーシミュレーター、そしてエコーなどをズームのマルチが一台でジョーカーのように活躍してくれました。ほんと便利ですね。

■Come Dancing
Come Danncingは、オクターバーですね。当時出始めだったオクターバーをこんなにカッコよく使ったギタリストは居なかったと思います。当時ジェフベックの機材が雑誌に紹介されていましたが、カラーサウンドのオクターバーにオクターブ音だけが出るようなバイパススイッチが追加されたものが写っていました。カラーサウンドのオクターバーは、原音に1octと2octの音をそれぞれツマミで足せるような仕組みでした。バイパススイッチの「オクターブ音だけ」というのはBlow By BlowのTheloniusだと思いますが、Theloniusもライブでは原音もmixした音を使って演奏されていました。
カラーサウンドのオクターバーは、今の機材に比べるとオクターブ音の安定が悪く音が暴れるというか、その分ワイルドな音でした。ZOOMマルチにあるオクターバーの方が安定していると思います。
Come Dancingは、DmとB♭が交互に繰り返されますので、ベックの場合、スケールがどうのこうのではなく、単純にペンタトニックをD、B♭と切り替えて弾いていますが、うまいことつないでいますね。特に低音弦でオクターブ下のドライブ音を使ってワイルドなサウンドにしていると思います。最後の方の音が切り替わっているところは、ギターのトラックが違うんじゃないかなとは思います。ここではPUを切り替えて1本で弾いていますが。
アンプをクリーンにしてZOOM MS-50Gで歪みとオクターブを作ってみました。歪み系は、代表的なモデルの音がいくつか入っていますが、好みがあるしどれもそれなりの音がします。ここではマーシャル系のGovernorを使っています。

■I Ain’t Superstitious
第一期ジェフベックグループのTruthに収録されたワウワウとリピートエコーが印象的な曲ですが、ライブではどっちも使っていなかったようです。なぜでしょうかね?近年ではジェフベックのライブにロッドが飛び入りしたときにもこの曲をやっていましたが、そのときも普通にやっていました。Truthのテイクはワウワウの使い方が絶妙で、トーキングモジュレーターで喋っているかのようですがワウワウですね。

●セット
ZOOMのG1Xonにはペダルのついたタイプもあって(後継機種でも同じ)、クライベイビーやボックスなどのワウをシミュレートしているようです(違いがあまり分からない 笑)。ワクワウは、歪み系を入れる順と歪み加減でものすごく効果が変わりますね。基本は、ワウの後に歪みを入れる(アンプで歪ませる場合と同じように)だと思います。
そして、MS-50GにはSTEREO Delayというのがありまして、これが左右に分けてアウトプットできるので、右に1回だけのリピートエコー音をアウトプットするとまさにTruthのあの音になります。

●設定
G1Xonは、Pedal Cryというのがおそらくクライベイビーなので、それを選びました。Friqencyでモコモコ感がかわります。歪みはマーシャル系のGovernorにしました。ゲインの量でワウのかかり方が微妙に変わります。Truthの音はもっとアタックがきつく、きっと歪みももう少し少ないような気がしますが、録音環境が違うのでそこは仕方がありません。
MS-50GのSTEREO Delayはリピートタイムの調節が微妙ですね。あとはワウの踏み方次第ですね(^^ゞ

こういう風にマルチを2台つなげると、無限に遊べそうです。ちなみに、ここではアンプでならさずに両チャンネルともLigicで録音していますが、アンプ2台でならすと快感です(笑)

■I’ve Been Used(Raugh And Ready)
海外では70年代にレスリースピーカーをギターで鳴らすというのが流行りました。エリッククラプトンなどもよくやっていました。流行りましたと言っても、レスリーは高いのでアマチュアでやっている人はいなかったと思いますが。
今は、レスリーシュミレーターがあるので、まあまあ手軽にそれらしい音が楽しめます。MS-50Gには「Roto Closet」というレスリーシミュレータが入っていて、結構いい感じで使えると思います。パラメーターが少ないので本格的なレスリーシュミレーターほどのニュアンスは調節できませんが、上手く感じが出るように機能が絞ってあると思います。「Roto」はローター、「Closet」ってレスリーが洋服ダンスみたいだからでしょうね(笑)
ペダルのついているやつ(G1Xonタイプ)だと回転数も変えられるので、あのレスリーの回転数が変わるときのいい感じのムードもでます。コーラスとは少しニュアンスが違うんですよね。ちなみに、本物のレスリーでギターを鳴らすとめっちゃ快感です(笑)音圧が全然違います。

 

 

続く