*SIDE ONE
1)BAD STUFF
2)FRIENDLY STREET
3)IT’S A MISTERY
4)GET DOWN IN THE DIRT
*SIDE TWO
5)GIVE IT TO YOU
6)JEFF’S ONE
7)COUNT TO TEN
1,2,4~6に参加
イギリスのファンクバンドUUPのファーストアルバム。ドラム、ベース、キーボードの3人組なので、このアルバムではベックがギターを弾いており、ほとんどベックバンド状態の曲があります。
録音時期が、1974年11月下旬、BLOW BY BLOWの最終ミックスの直後ということです。この点でも非常にBLOW BY BLOW的なサウンドが聴ける興味深いアルバムです。
5曲に参加していますが、カッコイイギターが目白押しのジェフベックファン必聴盤です。ギターは、ほとんどレスポールを弾いているようです。
特筆すべき点は、トーキングモジュレーターを多用していることで、ベック自身のアルバムにもないようなカッコイイトーキングサウンドが聴けます。BLOW BY BLOWでできなかったアイデアをいろいろ試したという趣もあります。
このバンドのドラマー(ジムコープリー)は、後年Charのサイケデリックスで活躍していました。そのつながりでCharはベックの家に遊びに行ったというようなことが雑誌に書いてありました。
また、UPPをバックに従えてBBCのTV番組に出演しています。そこでは機材や奏法の解説をし、トーキングモジュレーターの解説の後で実際にそれを使ってShe’s a womanをやるという、NHK教育TVの趣味講座のような趣です。そこで演奏されているShe’s a womanは、Blow By Blowとは違うアレンジで興味深い演奏です。
1)はオクターバーサウンドをトーキングした面白いサウンド。サイドギターも渋くて多彩。最後のソロもJAZZYかつ非常にベックらしい逸品。内容の濃い1曲。
2)もトーキングがキャラクターになっている曲。合間合間にトーキングのパッセージがちょちょこ入る曲。曲自体もノリのいい面白い曲です。
4)は、これぞファンクといったようなかっこいい曲。ブレイクとともに入ってくるスライドギターがもう最高です。
5)トーキングモジュレーターの一番かっこいいのがこれです。 後年2ndアルバムも合わせて選曲したCDが出ているんですが、どう言うわけかコイツが入っておらず、残念です。
6)は、ベック自身のアルバムでは聴かれない美しいサウンド。
ちなみにUPPそのものも非常にファンキーでいいサウンドです。