この曲は、ジミーペイジが第一期ジェフベックグループの最初のツアーにくっついてきて舞台の袖から見ていて、「こいつはいける」(と言ったかどうかは定かではありませんが)パクって、もっと商売になる形でレッドツェッペリンに昇華させたと言われるボーカルとギターがユニゾンで演奏されるブルースの名曲のカバー(センテンスが長い!)。
スタジオ版ではTruthに収録されています。で、ライブでは興味深いことがありまして、なんとBBAのLivin’aloneのイントロがくっついているんです。しかも、とってつけたように。これからも、BBAがこのすぐ後に実現されるべきバンドだったことが見られます。結果的には、ジェフベックの交通事故で実現は3年くらい後の方ですけどね。
でもまあ、3年たってもこれを使っているというのは、よほど気に入っていたんでしょうね、このフレーズ。だから、思いついたらとにかく使いたくなって、You Shook meに無理矢理使ったとか…。
ま、そんなジェフベックの心理を想像しながら聴くと面白いんじゃないでしょうか。
■第一期ジェフベックグループ/You shook me (2.4M/mp3)
お、何が始まるのかなと思って聴いていたらどこかで聴いたことあるイントロ。お、BBAじゃん、と思っていたら急にYou shook meになったりして、おいおい何か無理あるぞーなんて心の中でつっこみながらも、ベックファンにはうれしくなってしまう演奏です。ロッドスチュアートは、強力ですね。
■BBA /Livin’ alone(1.1M/mp3)
上のとってつけたイントロが、曲として花開きました。そのまんまですね。約5年後、メンバーも曲も全く違います。
■BBA LiveよりYou shook me (1.7M/mp3)
さて、you shook meと言えばもう一つの面として、BBAでのトーキングモジュレーターによる演奏(歌唱?)も有名です。実はBlues deluxというこれまた第一期のレパートリーの中のギターソロですが、歌ってます歌ってます。You shook meの歌詞です。トーキングモジュレーターをこんなにうまく使うアーチストはジェフベック以外にはスティービーワンダーくらいしか知りません。