ブルースロックからファンク、クロスオーバーへ。
ヤードバーズというバンドは、ブルースを基調にポップなものも演奏していました。その後1968頃第一期ジェフ・ベック・グループではブルースロック、続く1970年頃からの第二期ではファンクやR&B的な味わいの強いロック、1973年頃からのBeck Bogart & Appiceではファンキーな要素もあるハードロック、そして1975年からはインストルメンタルになり、その後はクロスオーバーなロック(あえてフュージョンとは区別 したい)と変化しています。
昔から結構ファンク系が好きみたいで、第一期にしてもライブでの演奏にはファンキーなノリが多く見られます。
しかし、ジャンルというのがないのがベックの特長で、ビッグネームのアーチストがみんなそうですが、ジャンルはJEFF BECKなのです。基本はロックですが、Blow By Bowの頃はアメリカではジャズギタリスト部門で人気がありました。
1985年頃からは、ダンスやテクノっぽいバックグランドも取り入れ始めており、1999年の「WHO ELSE!」では、かなりキています。さらに2000年「You Had It Coming」では打ち込み系だけでアルバムを作っていおり、2003年「JEFF」へとテクノ系の流れは続く。
その後は、クラシックなどの要素も入ってきて多彩になり、ジャンルは「ジェフベック」と言えるような独特のスタイルになって来ています。平たく言えば、いろんなジャンルというかスタイルの曲を演奏するとも言えます。
しかし、どんなスタイルの曲でもジェフベックのギターは一貫しており、ギタースタイルそのものが独特であるために、楽曲のスタイルが違ってもアイデンティティを失わないところがあります。