第二期ジェフベックグループの映像
2010年に突然出てきたこの映像。動く第二期ジェフベックグループを見ることのできる唯一の映像です。BEAT CLUBと言うドイツのTVの編集用映像(合成用に背景が青い)。
服も動きも適当でアマチュアバンドみたいですが演奏はめっちゃ上手くて渋い(笑)当時みんな20代半ばの若者です。
<Tonight I’ll be Staying Here With You>
コージーのあり得ないハイハットの位置、ベックのスチールギター的スラント奏法(バーを斜めにして和音を出す 3:00頃)など、マニアックな見どころもあって貴重な映像です。ギターは硬い音がしています。ベックの適当な弾き方が面白いですが、ほとんどメンバーの方を見ながら弾いているのも印象的です。
この他にもライブの映像が確実にあることが分かっているのですが市場に出てきません。
このBeat Clubの貴重な映像は、いくつか削除されてしまったようです。Youtubeの第二期ジェフベックグループの映像は、2つだけになってしまっていますね〜〜
ただ、ブートレグが出ています。また、3台のカメラのウチのジェフベックだけを録っているカメラだけの映像というのも出ていて、編集ではカットされている手元のアップなども見ることができてとても興味深いです。
<Definitely Maybe 1972 (Beat Club)>
これは、そのうちのひとつ。これはかなり昔から有名な映像でVHSビデオの時代から出回っていました。ジェフベックが、あとから2パートを映像と共に重ねているので、なんか変な映像になっていますが貴重です。
この曲は、ピアノのマックスミドルトンがケルト音楽からインスパイアされて作ったそうです。
コージーパウエルの異常に離れたハイハットも良く分かります(笑)ドラムセットを正面から見てシンメトリーにするという美学を持っていたそうです。この頃のロックドラマーって、ジャズから来ているのでレギュラーグリップなんですよね。生前バディリッチやマックス・ローチがアイドルだと言っていました。当時は26インチのツーバスをノーミュートで叩いているという話が有名でした(実はガセネタでミュートはしていた)。
後年ソロアルバムのPRで来日した時に、つのだひろのFM番組に出演し、つのだ氏と一緒にドラムを叩いていましたが、つのだ氏曰く、練習用のスティックのようなぶっといスティックで叩いていたと言っていました(笑)