?> WALDEN SESSIONS ’77 | ジェフベックの茶飲み話サイト。

WALDEN SESSIONS ’77

JEFF BECK WALDEN SESSIONS ’77

I.Unreleased(Final Take Inst#1)2.Unreleased(Final Take Inst#2)3.Unreleased(Final Take Inst#3)4.Unreleased(Final Take Inst#4)5.Unreleased(Final Take Inst#5)6.Unreleased(Final Take Inst#6)7.Unreleased(Vocal Take Inst#4)8.Jamming Take
これはジェフベックの演奏ではないと思います。

いまや売れっ子プロデューサーであるナーラダ・マイケルウォルデンのセッション。ワイヤードで競演した一年後の1977年のこの時期「GERDEN OF LOVE LIGHT」というナーラダさんのソロアルバムの中の「SAINT THE RASCAL」にベックが参加して非常にいい演奏をしており、その関連のセッションということで大いに期待しました。
で、聴いてみると・・・んんん?こりゃジェフベックとは違うなあ、と。
最初は、 へえ~、ベックもこんな感じの演奏するの?と思っていたのですが、聴いていくうちにますます違う感が募ってきました。それもそのはずベックではないでしょう。別のページでも紹介してますが、これはきっとレイモンドゴメスという、スタンリークラークのアルバムなんかによく参加している凄腕ギタリストです。ちなみに私は、たいそうこの人のファンです。

これは、ナーラダの一連のソロアルバム用のセッションでしょうね。全編、ワイヤードのB面に入っているような曲が多いですが、ギタリストはレイモンドゴメス。この人は、ナーラダさんのソロアルバムにも参加しており、ナーラダさんもレイゴメスのソロアルバムでドラムを叩いております。
ギターのピッキングのタッチがベックと酷似しているためベックに聞こえてしまいますが、全編を通してベックならではのフレーズが全くありません。ベックのように聞こえるが、ベックとしての決め手がないといった感じです。
それに、3.で聞かれる早弾きは明らかにレイゴメスです。ベックは。こういう弾き方はしませんね。 さらに極めつけ、4.の曲は、レイゴメスのソロアルバム「VOLUME」のラストに入っている「Blues For MEZ」という曲です。最初は、ベックがやった曲をレイゴメスが録音したのか・・と思っていたのですが、これは、ナーラダさんの作品でレイゴメスのセッションでした。

ということで、おそらくこのブートの中にジェフベックの演奏はひとつも入っていないでしょう。音もちょっとこもりがちだし、ベックを聴きたい人には全く意味のないブートです。

ちなみに私は、この頃のナーラダさんのソロアルバムを何枚か持っているので、きっとその中にこのブートと同じ曲が入っているんじゃないかと思います。きっとそこではレイゴメスがギターを弾いているんでしょう。検証してまた追加します。