?> Web Site立ち上げ当時の記録(1998〜2006年) | ジェフベックの茶飲み話サイト。

Web Site立ち上げ当時の記録(1998〜2006年)

ウェブサイト立ち上げ時からたまに書いていたブログ的なものの記録です。時代背景が感じられて面白いので記録として残しています。2024年現在、当時とはもういろいろなことが激変しています。そりゃあ26年も経っていますから。

HP立ち上げの言葉

オープン当時の立ち上げの言葉です。

1ヶ月後

ホームページを立ちあげて1カ月たちました。
驚いたことに、アクセスカウンターをつけてから毎日30前後のアクセスが続いていました(最近ちょっと落ちましたが)。これはもちろん、ジェフベックの人気によるところだと思います。意外とまだ人気あるんですねやっぱり。さて、その30前後の方々は、リピートなのでしょうか、ほとんどが初めて(で、つまらんと思われて行って行ってしまった)なのでしょうか。そこんとこ知りたいな~などと思っている今日この頃です。ご覧になったついでに教えてください。特にリピートで来られた方、お願いします。
「来たよ、2回目!」だけでも結構ですので、メール送ってください。はい、メール。
1998.10.12

更新作業

ホームページの更新というものは結構大変なのだということを知りました。毎日なぜか時間がない。この原因不明の忙しさの中でも、やはり更新といえるだけのことをするには2~3時間かかってしまうんですね。それならしなければいいのにと思いますが、根にサービス根性と律儀なところがありますので、何とか新しいコンテンツをと自らケツを叩いてしまう今日この頃です。同年代の皆様、いかがお過ごしですか?

で、ちょっとスタンスを変えて新しいのを足しました。といっても、このホームページに何か明確な目的が有るわけではありませんので、勝手にやっている状態ですが。
1998.11.01

共有

なんか茶飲み話とはいいながら、話を共有できなければ、話にもなりまへん。いくら「これスゴイんですよね」と言っても言葉だけではどうしようもないなあと思い、サウンドファイルをつけてみました。データが重くなるのでほんの一部ですが、なかなか手に入らない音源もありますので、「へぇ~、スゴイね」なんて楽しんでいただければ幸いです。
1998.11.16 

ジェフベックのファン

ときどき、同胞の方よりメールをいただきますが、皆さん、「いまどきジェフベックのファンなんてやっているのは、私だけではなかったのですね」というような所感をお持ちです。・・・・なんかファンまで孤高ですね。

しかし、いまだにベックの後継者どころか亜流さえでてこない。ジミヘンしかり、レッドツェッペリンしかり、やはりロックは彼らの時代で始まり、そしてひととおり完結したということなのでしょうか。

本当に心の底からギターをかきならし、感動とスリルを与えてくれるギタリストはいないものでしょうか。
1999.1.1

ニューアルバム

やっと10年ぶりにニューアルバムが出ましたが、ちょっとがっかりしたのは事実です。期待しすぎたのか、ノスタルジックなベック像を求めている内に本人は、もっと先へ行ってしまっているのか分かりませんが、ニューアルバムはベックのベックらしさに何かが足りないのは確かです。だからといって、ダメと思っているワケではありません。いや、自分が期待していた要素がないだけで、こんなスゴイギターを弾く人は、やっぱりいないでしょう。という自信も強めました。

1999.3.29

Web Site考

驚いたことに、どこで見つけられたのか日経BP社netnavi編集者の方から掲載したい旨のメールをいただき、実際に紹介いただきまして(6月号/244p)、よろこんでころこんでおります、コロコロコロ・・・。私のHPは、分からない人には全く分からない内容なので、世間様に紹介いただく価値があるのかわかりませんが、なんか見ていただいているというだけでうれしいですね。
私なりにHPというもののやりかたをいろいろ考えた上で始めたんですが、HPというものはそれぞれ発信者の状況が千差万別、目的も千差万別、スタンスも千差万別です。ただ何らかのコミュニケーションを行いたいということだけが共通しています。その目的によってスタンスも大きく違ってきますし、手間暇も大きく変わってきます。

幅広い情報を集積したjeff beckのサイトというものの理想型をマキシマムに考えるとキャリアのデータベースから、フロー情報、ストック情報、幅広いリンク、MIDI展開など様々な展開が考えられますが、そんなことはひとりで趣味でやるにはヘヴィすぎて不可能です。へたに始めると中途半端な感じになってしまいます(実は一度やり始めましたが、考え直しました)。そこで、逆にミニマムに考えて私にしかない情報をやろうと。私にしかない情報というのは、私の意見や気持ちなのです。しかも、HPには制限がないので、できるだけ濃いものにしようと。それが、HPというメディアにしかできないスタンスだと思いました。その方がより私がコミュニケートしたいスタンスの純度が高くなるんですね。平たく言えば余計な気を使わなくていい。世間様にご迷惑をさえおかけしなければ、余計なプレッシャーにも縛られない(※どんな場合でも世間に露出させる限りはちょっとは縛られますが)という環境でやれると思いました。なんせ、一日の時間が限られているのでなかなか時間がとれないのが現状です。

そんな状況で、ケアができないためBBS(サーバーがCGIに対応していないのもありますが)やリンクページも設けていません。別に閉じているわけではないので、リンクを張っていただけるのなら(あれ、リンクは張るのか貼るのかどちらだろう?)、大いに歓迎です。

あまり肩をはらずにゆったりやっていきたいと思っています。まだまだ未の部分もあり、幸いなことに言いたい(書きたい)ことやコンテンツのアイデアがまだまだ山ほどありますので、気長に増やしていく予定です。

このHPの目的というのは難しいのですが、このページの冒頭に書いているように本当に茶飲み話的に「あれ、すごいな~」「そうそう、そやな~」(注:別に対象は関西人に限っていません)という風に読んでいただけたらいいなと。始めた当時はニューアルバムの情報もなかったので、忘れ去られたかのようなジェフベックの本当のすごさを知って欲しかったというのが発端です。だから、見ていただいているんだな、というだけでも結構満足で、メールなんかいただくと非常に嬉しいですね。

しかし、思いきり濃い内容の情報に世界中どこからでもアクセスできるし、こういったカタチで見ず知らずの方とコミュニケートできる。インターネットというものは、本当に凄いです。

1999.5.2

来日公演

来日公演がすんで、しみじみ余韻をかみしめております。ベックも結構いろいろあるんだろうな。もう55歳だし、精神的にも音楽に対するスタンスが若い頃とは違っていてあたりまえ。それが当然ギターの弾き方などに表れてくる。ある意味で性格的にも角がまるくなっているようだし・・・・。
1999.6

社会の変化

ホームページを立ちあげて1年たちました。思ったよりもいろんな方に見ていただいて、いろんな感想(ありがたいことに、楽しんでいただいているようなものが多い)をいただき、非常に喜んでいます(オマケに雑誌にまで載せていただいて)。できれば、BBSのようなものを作って、語らいのサロンを開けばいいのだろうけど、ずっとマメに見ていることが出来ないし、放りっぱなしでもいいのでしょうが、それもなんか意味がないようで・・・。

しかし、インターネットというもの自体が1年前と比べるとかなり状況が変わっています。もう電車の中で、「きのうあいつからメールがきてさぁ・・・」てな感じの女の子の会話が普通に交わされるようになりました。マッキントッシュで見ても、iMacやG3が登場し、iBook、G4とここ1年で劇的な変革を遂げています。これら、特にiMacなどは、少なからずインターネットの普及に貢献しているのでしょうが、やはり根本的にこんなに便利なものは、普及しないはずがない。
ただ、ただですね、この先、取り締まることの出来ないネット上のモラルや犯罪などによって、社会全体が破壊される(特に個人情報の辺から蝕まれていく)んじゃないか、というような危惧も抱いています。人間というものは、頭で分かっていても、徐々に見えないところで進行するものに関しては、反応がにぶいものです。
環境破壊がいい例ですね。様々な工業製品やプラスチックなどの素材、もっとさかのぼれば、そもそも「お金」や経済活動自体が、環境破壊の元凶です。太陽の寿命があと50億年、それまでには地球はそれまでに消滅しているでしょうが、人類などはきっとあと300年ももてばいい方なのではないでしょうか。石油は、もう30年くらいしかもたないという話だし、地球温暖化ガスの排出制限、石油燃料使用の減量、そのためにエコカーの開発? 環境保全を考えるのだったら、まず大排気量車の製造をやめればいいんじゃないか? そんなことをすれば、企業は業績が落ちるし、求める人は文句を言うし・・・なんてことになるのが、人間のあさはかなところです。もう便利になりすぎているんだから、ちょっと不便な生活に戻ればいいじゃないか。社会全体で、それをやればいいんです。プリウスをつくるより、車作りをやめた方が、100%いわゆる環境にはいい。「分かっちゃいるけど、やめられない」、人間は本当におろかです。
それに、私は常々「地球を守ろう」という言葉に疑問を感じています。「死にそうな地球をみんなで救おう!」なんて風に言いますが、それって、死にそうなのは自分たちでしょ。たとえ人類があと1000年で滅びても、地球はちゃんとあります。隕石がぶつかったりしないかぎり、あと40億年くらいは存在するでしょう。人間が守りたいのは自分たちの文明的な暮らしじゃないんですか? ところが、さも他人のためにいいことをやっているようなことばっかり言ってます。変ですよ、変! 素直に「人類の存続が危ないから、みんなで何とかしようぜ!」って言えばいいんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか?これは、日本だけなのかな、海外でも同じような表現なのでしょうか。
ま、こんな調子なのでいずれインターネットも便利さがゆえに悪用が進み、その末にヘタにりようできなくなってかえって不便になったり、その頃には、インターネットが社会のそみずみにまで浸透しているでしょうから、悪用で社会がずたずたにされてしまうかも、なんてことまで考えてしまいます。
でも、環境問題なんかを見ていたら、二の舞になりそうだと思いませんか?
(そういえば、ネット”環境”なんて言いますね)
繰り返すんです、人間は、同じことを。
本当は、人類がもっとも学習能力が低いんじゃないでしょうか???
1999.9.28

高田賢三

ファッションの本場パリで活躍する高田賢三氏に続いて三宅一生氏も引退するそうですね。詳しいことは知りませんが「やりたいことはそこそこそこやったし、財産はできたし、もういいっか」という気持ちもあるのでしょうが、一線でデザイン活動を続けることに疲れてきたのではないでしょうか。
ケンゾウである限り、イッセイである限り、しかも現役である限り、周囲から常に革新と高品質を求められ続け、また、自分自身にも求める。自分がやっている限り、革新的でないことは、許されない。そんなとてつもないプレッシャーの立場にいることが疲れてきたんじゃないかという気がします。
で、何が言いたいかと言うと、私の場合、そんな賢三さんや一生さんとジェフベックがポワ~ンとダブってくるのですね。ベックも常に革新的であらねばならない自分に疲れているのではないでしょうか。年だし。エリッククラプトンなんていうミュージシャンには、革新は求めません。ただ、クラプトンの音楽の世界をちょっと新しい香辛料とともに順番に出してきてくれればいいんです。でも、ジェフベックの場合は、昔から革新を続けていたわけで、ましてや10年もあいた後のニューアルバムとすれば、革新しなくてどうするという状況に陥ってしまったんじゃないか。それが、ああいった何か消化の悪いものになってしまったのじゃないでしょうか。私なんか、もう一回第二期みたいなのやって欲しいですけどね。革新なんかしなくても、第二期は今でも十分に革新的でっせ。同じメンバーじゃなくても(コージーパウエルは死んでしまったし)、要は、ああいうファンキーな歌バンを違うメンバーでやってくれれば、昔と同じスタイルでもいいですぜ。スタイルは、昔でも、ベックのギターはいつでも唐突で、変で、スリリングなんですから。なんて、先頃の一生さんのニュース報道を見ながら思いました。

*
その後の報道では、一生氏は、引退ではなくデザインワークをやめて「監督に徹しながら、新しいことへも挑戦していく」ということだそうです。

1999.10.6

BBAというバー

知らない間に2000年になってしまって、心配された2000年問題も結構何事もなく(ないようにしたんでしょうが)過ぎてしまいました。10月の半ばくらいからまともな更新ができず、トップページのごたくをちょこちょこ変えてお茶を濁していたら、きっちり突っ込んでくださる方もおられて、うれしい限りです(^o^;)。
先日東京に行ったときに六本木にあるBBAというバーに行ったのですが、ここのマスターがまたとんでもないベックファン。なんせ店の名前がBBAです。そうあのBeck,Bogart&ApipceのBBAなんですね。で、そう広くはない店内にはサンのベースアンプやマーシャル、ドラムスがセットされ、ほどよい時間になるとマスターがギタリストとなって、ジェフベックの曲や60、70年代ロックの演奏が始まるのですが、これが実にうまいし、いい感じです。ジェフベックの曲なんかは、もうギターのピッキングのタッチからしてジェフベック。うれしくなってしまいました。
さらに驚くべきことに、カーマインアピスが常連だということです。前回来たときには、演奏もして帰ったそうです。で、カーマイン氏 は、いつかきっとJEFFをつれてくると言っていたそうです。実現すれば、ひょっとしてティムボガート氏も一緒に来て、演奏すれば正真正銘BBAのリユニオンが実現するってわけですが、そうは簡単に行きませんわね。
しかし、BBAでBBAが再結成なんていいニュースネタになりそうです。
*BBA=六本木交差点を溜池方面に5分くらい歩いてセブンイレブンをちょっと過ぎたくらいのところ、ちょうどVOLVOの向かいあたりに看板が出ています。LIVE HOUSEと書いてありますが、いわゆるライブ専門のお店ではなく、BARです。って勝手に紹介しちゃっていいんでしょうか。ご迷惑だったら削ります。って見てないか。
2000.2.1

ネット社会

更新がおぼつかない割には、別館をつくってしまいまして(注:当時は別館があった。現在は統合)、暇なのかマメなのか、気まぐれなのか分かりませんが、長らく更新(というか追加)が全くできないあいだ、催促や励ましのメールをいただきながら、何か新しい展開はできないものかと考えておりました。リスニングルームなども結構楽しみに聴いていただいている方もおられて(ありがたいことです)メールなどをいただきましたこともあり、またサウンドファイルは非常に重く、サーバー規定の容量を超えてしまうため、別のサーバーにつくりました。試しに無料のヤツを使ってみることにしましたが、すごいですね、50Mが無料。CGIなども使えて。ま、上下に広告が入るのでうっとうしいといえばそうですが、無料ですから文句は言えません。ただ、時間帯によっては、結構接続に時間がかかる。ファイル転送など結構時間がかかってしまう時があります。何でそうなのかは、よく知らないんですが・・・困ってしまいます。

しかし、ホームページを始めた1998年からするとインターネットの環境はどんどん発達していますね。マシンパワーも昔はPOWER PC 120MHz(マックなので)でも早いなあと思っていたら、家庭用のiMacでもG3の366MHz。Pentiumはギガの時代ですよね。プロバイダも1,800円くらいで使い放題が常識です。
さて、ハードやソフトの環境はどんどん発達しますが、人間はそれに追いついているのでしょうか? というようなことがしばしば言われますが、人間は追いつかなくていいんです。競争しているわけではないですから。環境は人間が使う道具だと思うので、いかに使いこなせるかどうかが問題であって、理解することが重要なのだと思います。競争ではないですね。むしろ、仲良くすることが大切です。マックが出だしの頃、デザインが画一的になって、コンピューター批判などもありましたが、所詮使い手の問題です。ただ、マック以前に比べると確かに甘いデザインが多くなっているようにも思います(因みに私は、デザイナーではありませんので、あしからず)。ちょっとセンスさえあれば、誰がやってもある程度出来たように見えますから。もちろん、マックだけが原因ではなく、いろんなことのサイクルが短くなり、何事においても時間がなくなってきたということもあると思いますが。

ただ、同じように見えても人間が道具を使ってつくったものと、人間が道具に使われてできたものではやはり違うと思います。機械的な面白さを生かす場合をのぞいて、いくら精巧に打ち込まれたMIDIミュージックでも、人間が演奏する「味」には勝てないと思います。たとえ高いレベルに行っても、人間が自覚できる部分だけではなく、むしろ無意識に感じる部分(フロイトの言うエスの部分)での心地よさや感動は、機械で生み出せるものではないものでしょう。さらにハイレベルに行って、AIを始め”揺らぎ理論”などによるコンピューターシステムを駆使しても、マクロ的長期的に見れば必ず人間がつくったものとは違っている。そういうものだと思います。人間がつくるものは、絶対に人間を超えることはできないということが、宇宙の大法則としてあるような気がしますね。人体あるいは脳のメカニズム自体がまだ解き明かされていないうちは、無意識の意識に本当に心地よく(何によって心地よく感じるのかという研究もさんざんされているとは思いますが)働きかけるものはできないし、永遠にそれは実現しないでしょう。今、心地よいようでも、長期的には何か不具合が生じてくる。人間の知能など、せいぜいその程度だと思いますね。ま、どんな物事をどのくらいの時間の単位で考えればいいのかということも難しいですが。知恵を持ってしまった人間は、一見賢いようですが、実は知恵というのは非常に短期的な・・・せいぜい50年くらいの・・・ことしか考えることはできませんね、きっと。人間がちゃんと生きているのは、無意識に感じたり行動したりしている部分でだという感じがします。ある意味では、本能的なもの。他の動物たちと同じような。自覚できる部分でのあれこれなんて、所詮刹那的なことでしかありません。だから、人間の世界には”流行”という生命を維持して行くには無駄で不合理なものが存在するのだと思います。

さて、あれこれうだうだ考えておりますが、常々JEFF BECKのギターの重要性のひとつが、その辺のテーマにひっかかると思っております。他の多くのギタリストのプレイはある程度、コンピューターで演奏できるばかりです。パターンがあるし、音のニュアンスがそれほどあるわけではないし。しかし、JEFF BECKのギターは、音の成り立ち自体が、自覚できないところから出てくる、そこが重要なので、MIDIでは再現できないし、打ち込むこと自体ナンセンスと言えるかも知れません。もちろん、過去の名演を打ち込んだMIDIも売っていたり、UPされていたりし、それはそれで、楽しいものなのですが、それは本質的なものを鑑賞しているのではなく、CDなどで聴き親しんだものが形をかえて蘇ったことへのうれしさだという気がします。もっとも、元来、エレキギターというパートは、最もMIDIに不向きなパートだと思いますが・・・。

このままインターネットなどのコンピューターの技術が発達し、家電と融合し社会にインフラとして広がっていくと、想像もしてなかったような世界が登場するのかも知れませんね。しかし、その頃になると、反比例するかのように、自然環境はひどいことになっているんじゃないかということには現実味を感じます。さて、人類の知恵は、自らを自然に帰すことができるか・・・。
2000.6.23

ラジオ

ひょんないきさつから、山梨放送で「BLUES NIGHT」という番組をつくられている方からJEFF BECK特集の放送分(2回分)のテープを送っていただきました。ブルースをテーマにした番組で、最近こういった本当の音楽好き?(偏見か)のための番組が少ない中、貴重な存在かも知れません。ブルースミュージシャンほりうちりょうじ氏がナビゲーターで、氏の体験談やコメントを織りまぜながらの番組進行は、単に曲を紹介するだけでなく、何か気持ちに入ってくるものがあります。ジェフベックの曲なんて、散々聞いているものばかりですが、そういった話とともに聴くと、また違った趣で新鮮に聞こえるから不思議ですね。JEFF BECK特集の放送では、ほりうち氏がロンドンのジャズクラブでジェフベックに遭遇した話やワールドロックフェスティバル京都会場に出演した際、ジェフベックが風邪のためキャンセルになり、会うことが出来なかった話など、リアルな話が聴けました。山梨方面の方がおられたら、一度ラジオのダイヤルを合わせてみてはいかがでしょうか。尚、毎回の放送分の概要がホームページに掲載されています。(http://www.ybs.ne.jp/BLUES/)
昔は、こういった「通っぽい」番組が結構あったんですけどね。
関西だとFM大阪に「ビートオンプラザ」という番組がありました。田中まさみ氏がナビゲーター(昔はパーソナリティと言っていた。今でもいうか?)で、新発売のアルバムを丸ごと1枚かけてくれるので、非常にありがたい番組でした。今のようにレンタル屋さんなどない時代です。当時高校生の私たちは、アルバム1枚買うのも結構大変でした。好きなミュージシャンの時は、急いで家に帰ってラジオの前で構えていました。あるいは友達の家で、みんなで一緒に聴いたりしました。JEFF BECKの「ワイヤード」は、忘れもしません、夏の暑い日に音楽仲間のSの家にみんなで集まって「ビートオンプラザ」で聴いたのが初聴きです。「なんや、ジャズみたいいやなぁ」なんて誰かが言っていたのを憶えています。TOTOの発売中止になったライブも発売に先行してこの番組で流れました。その貴重なテープは未だに持っております。

他にもNHK-FMでは、日曜の22:00から渋谷陽一氏の「ヤングミュージック」があり、渋谷陽一氏の独断と偏見?しかし、深く鋭い考察に酔いしれながら毎回ワクワクしておりました。「ジェフベックがまた新しいことをやっている」というコメントとともに当時ニューリリースされた「LIVE WITH JAN HAMMER GROUP」からフリーウェイジャムが流れましたが、スピーカーの前で鳥肌とともに凍り付いた記憶があります。それくらい感動していましたね。また、コージーパウエルの「TILT」の時には、「この後半にでてくるジェフベックのギターソロがたまりません」と興奮して紹介されていました(しかし、我ながらよく憶えています)。そう、渋谷氏も当時は(今もかも知れませんが)、JEFF BECKフリークの一人だったはずです。
渋谷氏は、NHK-TVで時折流れていた「ヤングミュージックショー」のパーソナリティとしても登場していました。当時海外アーチストのコンサート映像は珍しく、必至になって見ていましたね。BBCものばっかりでしたが、ドゥービーやイエス、EL&P、オールマン、その他ビッグネームのものだったと思います。

そうそう、TVと言えば土曜日の深夜にやっていた「SOUL TRAIN」「Mid Night Special」も忘れられません。JUNがスポンサーで、ジェントルマンが順番に変装をはずしていって女になるという個性的なCMが印象的でした。「SOUL TRAIN」ではもちろんソウル系のバンドが出ており、「Mid Night Special」ではスタジオだけでなくライブの時もあり、ロギンス&メッシーナなど珍しい映像が見れました。この番組にJEFF BECKも出演したことがあるのですが、見逃したのか日本では放映されなかったのか見たことはありません。
(ビリープレストンとともに出演したこの模様を収めたブートは出ています。)またこの頃から、プロモーション映像みたいなのが盛んになってきたように思います。まだ、ビデオではありませんが、チューブラベルズなどのイメージでつくった映像が生まれだし、そういったものを流すTV番組も生まれ始めました。今に比べると本当にミュージシャンの映像というものが少なかったので、誰彼となくワクワクして見ていました。来日アーチストも少なかったです。

ラジオに戻ると、他にも、日曜の21:00から当時FM東京系でやっていた「ゴールデンライブ」(青木誠進行)は、内外アーチストの貴重なライブの数々をON AIRしていました。ライブアンダーザスカイで来たスタンリークラークバンドはドラムがサイモンフィリップスで、田園コロシアムでの白熱のライブでした。この時は、ドラムの音がとても良く録れていてサイモンフィリップスのノーミュートでカンカンのバスドラの音などが印象的でした。ジェフベックとの来日の1年後くらいで、非常に興味深く聴いた記憶がありますし、今でもテープを大切に持っています。また、土曜日の23:00から「渡辺貞夫のマイディアライフ」。ナベサダが毎回いろんなゲストを迎えてセッションをするのですが、これが結構すごいゲストばっかりで、ラリーカールトンの時などが記憶とテープに残っています。
この番組の後の番組なんかで、つのだ☆ひろ氏がパーソナリティの番組にコージーパウエルがゲストできたたことがありました。いろんなインタビューの中で、ジェフベックについてどういう人なのかを訪ねたのですが、コージー曰く「彼ほど心の底からギターを弾く人はいない。」といううれしいことを答えていました。

まだあるぞ。「Live From The Bottom Line」これもN.Y.のライブハウスからのライブで珍しいユニットの音が聞けました。リックデリンジャーバンドのライブは、ソロアルバムからの曲が中心で、トーキングモジュレーターなども使った普通では聴けないライブでした。

時代や毛色が違いますが、10年くらい前に野村義男氏がAMで夜に15分くらいの番組を持ってた時期がありました。関西だとABCラジオから流れていましたが、この内容が、あきれるほどず~っとギターの話ばっかり。本当に気持ちがいいくらいマニアックな番組で、あれほどギターの好きな人の話は、聴いていて楽しいですね。しかし、一般にはちょっと厳しい。すぐになくなったと思います。野村義男氏は、(氏というより”よっちゃん”って感じですが)本当にギターが好きな人間だ。

最近は、音楽の情報源がたくさんあるので、FMとかでそういった音楽話をする必要がなくなったのでしょうか。FMとかの番組内容がほとんど流行モノばっかりで、つまらんですね、オッサンには。
ブイブイ(`_´)。

2000.7.1

掲示板

ついに借り物ながら掲示板を設置してしまいました。しまいましたというのは、あまり積極的ではなかったからです。個人的に掲示板というと、なんか常連さんがいて、身内話などで盛り上がって・・・なんてへたするとオタクちっくになってしまいそうで、偏見かも知れませんがそんあイメージを持ているんです。だから、設置しながらなんとなく、こっぱずかしい。身内話で盛り上がってしまうと関係ない人は引いちゃいますよね。そうなると掲示板ってホームページをたくさんの人に開放しているようで、実は閉じてしまっているという、ヤブヘビ状態になってしまう危険性をはらんでいると思うんです。同じことがリンク集にも言えて、一般情報のリンクならいいのですが、個人ページのリンクが増えてくると、同じような閉じた印象がふつふつとわき出てくるような気がします。ま、とはいっても、元々、JEFF BECK愛好家の方たちとの茶飲み話として始めたマニアックなホームページなので、そのこと自体が閉じていると言えばそうなんですが。それでも、初めてJEFF BECKに触れた方やいろんな方にJEFF BECK話を共有していただければなぁと思っている次第です。考え過ぎかとも思ったりしますが、その点にはちょっとこだわっています。
そんなワケで、リンクのページもつくっておらず、時々、相互リンクを希望される方には、申し訳ないことをしています。すみませんm(_ _)m。
2000.9.30

楽しんでいる自分を自覚する

前回から一気に2001年を飛び越えてもう今は2002年です。なんとまる1年以上途絶えているという、徒然にもほどがあると言われそうな状態ですが、誰も言いません。

2001年は、小泉内閣やあのテロ事件など社会では本当にいろいろなことがありましたが、ジェフベックに関してはほとんど動きがなかったようですね。さすがに連続3年来日、アルバムリリースはなかったし。

それでも2001年の11月にはジョンリ-フッカーのセッションに参加したみたいで、それがなんとまあ旧友リチャードベイリー(ブローバイブローの時のドラム)と一緒だなんて結構うれしい感じです。さらに違うセットではマックスミドルトン(ミックテイラーのセット)などもいたりして、懐かしいジェフベックグループの匂いが立ちこめています。
何でもその筋の話によると今でも年に2回くらいはマックスミドルトンと会っているとか・・・。それなら一緒のセットでやってよと思うのは私だけではないでしょうね。

ホームページの方も一向に新しい内容を足していないので、進展がありませんが、それでもコンスタントにカウンターはあがっているんですね。オートパイロットみたいな感じでチェックしていただいているんでしょうか。前のURL(2001年5.31付で引っ越し告知をしている)の方も毎日20前後数字があがっているんですね~・・・・・。

掲示板の方は時々誰か(だいたい決まってきていますが)が書き込んでそこから2つ3つ話が続いてとぎれるという、山間の無人駅のようなのんびりした状態です。

ホームページを始めて足かけ4年になり、継ぎ足し継ぎ足しでかなりフォーマットもぐしゃぐしゃなので、ここでちょっとだけ整理をしようとフォーマット統一の作業を進めています。
同時に久しぶりに新コンテンツを投入しようとそちらも進めているのですが、ちょっとしたことでも時間がかかったり、悩んだりで、もう少しかかりそうな感じです。

しかし、こうやってジェフベックについていろんな角度から、あれこれ書いているうちに自分自身がジェフベックの何にアプローチしているのかということがだんだん明確になってきます。昔から自分はジェフベックの何に惹かれて興味を持ち続けているのかという、興味の対象の本質ということですが、そういう風に自覚してくると、これまた面白さが倍増してくるのだから面白いものです。

ものごとを楽しむポイントの一つは「楽しんでいる自分を自覚する」ということが言えると思います。

2002.2.15

マック教 その1

パソコンに関して私はマック派です。派というより教かも知れない。アップル信者ということですね。あぶない?・・・信者という言葉で危なさを感じるのは日本独特の風土です。 そのあたりの詳しい話は「宗教なんてこわくない」(橋本治著)を参照いただくとして、ウインドウズのパソコンとマックでは明らかにパソコンとしての存在感がちがう。ちなみに私はウインドウズも持っています。あまり使いませんが。信者といってもアップルの言うことを何でもはいはいと聞いているわけでもないのですが、その根本の思想にはまってしまっているという感じです。

 今や世界のパソコン市場ではデスクトップ、ノートともにデルコピューターが一位になり(実は私のPCもデル)、アップルなど下の下の下に成り下がってしまっているのですが、その割には存在感がある。
 「パソコンには大きく分けて2種類ある。マックとマック以外だ(・・・どこかで聞いたようなフレーズ)」。厳密にはユニックスやなんやかやありますが、コンシューマー向けでは、一般的にマックかウインしかないわけですね。

 ウインというのはソフトとハードのメーカーが違いますが、アップルは両方やっています。一時やばいと思ってライセンスもやっていたけど、すぐにやめてしまいました。ライセンスを受けたメーカーは、焦ったと同時に怒ったでしょうね。本当に困ったやつだアップル。

 国内のデザイン業界などではまだまだマックなのですが、OSのバージョンアップのたびにフォントや印刷でのトラブルがあり、最近のOS-Xに至ってはまだ使えないと言うていたらく。本当にやっかいなことばかり起こしてくれるのですが、それを差し引いても余りある満足感を与えてくれる何かがあります。

 どちらが高性能か、便利かということはその人の用途にもよるのでさておいて、先にも言いましたが存在感が違うと思います。ウインドウズ機(以下PCと略)に比べてマックの方がキャラクターがある。
 PCは道具あるいは機械という域を出ませんが、マックは楽器に近い手触り感がある気がします。もちろんこれは主観的なものなので、いや違うぞという方はいるかも知れませんが、マックマニアの中には、わざわざ昔のマックを使ったり、マックをペイントしたり、昔のマックの中身を最新のものにしたりして楽しむ人がいます。これってギターを改造したりいじくりまわす感覚だと思いますね。若い子の携帯もそんな感じかな。自分の持ち物としてのアイデンティティを与えてあげたくなってしまう愛着がわいてくるのだと思います。

 なぜ、PCにはそれがないのか。これはおそらくハードとソフトが分かれていることが大きいと思います。つまりPCを愛するというのは機械を愛するのか、OSを愛するのか、そのあたりがうやむやになっちゃうんですね。いくらバイオのデザインが美しくてもウォークマンほどにソニーではない。中身はあくまでマイクロソフトの世界です。私がマックのほうに血や体温を感じるのも、やはり中身から外見までのあらゆるところにアップル精神が見出せるからだと思います。

 一世を風靡したiMac。一般的にはデザイン面での斬新さばかりが取り上げられますが実はiMacの素晴らしさはそういうものだけではないのです。デザインはすごさの一部でしかありません。

 iMacは家庭で使うパソコンとしての仕様をPCとは明らかに異なるかたちで身につけています。中でも、ほとんど話題に上りませんが、私がもっともすばらしいと思う特徴は、2代目iMac から冷却ファンがなくなったことです。
 これは何でもないことのようですが非常に重要なことです。

 パソコンの冷却ファンの音というのは、会社などで使っている分にはさほど気にならないのですが家庭では非常にうるさい。使っているときには忘れているのですが、パソコンを終了すると冷却ファンが止まり、あたりに急に静けさが戻ってきてはじめて冷却ファンのうるささに気づきます。あの冷却ファンがまわっている間の圧迫されたような空気は家庭では快適ではありません。
 そして、その圧迫感のある音はパソコンのスピーカーをも価値のないものにしてしまいます。いくらいいスピーカーをつけても冷却ファンがまわっている限り、音質なんて関係ないに等しい。iMacの静けさは革命とすら言いたいほどです。iMacならスピーカーをつけて音質にこだわれるのです。
 そこでアップルはそのiMacに小型ながら高性能のスピーカーを装備しました。iMacは静けさの中で、高性能スピーカーがちょっとしたラジカセくらいの音質でなります。音楽を鑑賞できるレベルに鳴ります(そりゃオーディオセットにはかないませんよ)。iMacには全面にヘッドホン端子が2つあります。2つです。2人で仲良く聴いてねということでしょう。

 さらに中身に行けばiMovieというワープロ感覚でビデオ編集ができるソフトがあります。 今までビデオの編集というのはマックでも手間がかかりました。しかし、このiMovieはホントにワープロ感覚でDVから映像を取り込み、簡単なつなぎ買え編集ならアップルの言うわずか数分でというのが大げさではないくらいにできて、しかもクオリティを全く落とさずにDVへ返せるのです。
 デザインは、その斬新さばかりが話題になりましたが、アップルの狙いは斬新さよりもチャーミングさとパソコンの存在感をなくすことです。スケルトンになっているのはお洒落だからだけではなく、透明にすることで少しでも家庭で重々しい存在にならないようにという考えです。これは先ほどの音の問題と同じです。この存在感の減少は、2002年に出たNew iMacになってさらに押し進められています。

 要は何が言いたいかというと、iMacは家庭用にお洒落なパソコンをつくったというような薄っぺらいものではなく、アップルの考える家庭用パソコンという思想がしつこいまでに様々に具現化されてiMacを形づくっているのです。
 賛否両論分かれたG3のポリバケツデザイン。これだって「パソコンなんてそんなにむつかしく考えずに、けっ飛ばすくらいのノリでどんどん使っちゃおうぜ」というようなアップルのメッセージが込められているように思います。だいたい、プロが使う最高級のパソコンにあんなチープテイストなポリバケツのようなデザインをするなんてクレイジー(ほめ言葉)としか言いようがない。ポリバケツデザイン、私はもちろん大歓迎です。

 マックはもともと「残された人々(つまりパソコンなんて分からないという人)のためのコンピューター」として生まれてきました。その思想が今でもはっきり息づいています。

 アップルの素晴らしさは、その思想と具現化にあります。アップルは創始者のスティービジョブスを迎えてライセンスをやめ、またハードとOSを同時開発する唯一のメーカーに戻ったのもそのあたりの考え方からだと思います。
 そいういった面でPC機は、どのメーカーも思想の具現化を図ることはできないのです。
 コンピューターの価値の本質がソフトウエアにあるとしたらハードメーカーは性能と供給の向上でしか競えなくなる。そこには各企業の思想や個性が本質的な商品の価値として反映できる範囲は非常に狭くなると思います。
 悪く言えば、PCってインテルのチップとマイクロソフトのOSがあれば、どのメーカーでもいいようなものでしょ。そんな中で、デルコンピューターなどは供給性の向上に独自の思想を反映させた成功例だということだと思います(性能もいいみたいですけどね)。ソニーが成功するのもDVやMDなど他のデジタル機器の分野あってのことです。

 そういう面では、いろいろ存続説が噂されますがアップルというメーカーの可能性はまだまだある(というより他のハードメーカーは、より熾烈な競争に向かわざるを得ない)という気がします。

 取って付けたようですが、アップルのわかままだけれど次々に革新的なことをやりながら同時の道を行く姿が、ジェフベックは似ているような気がするんですけどね。

 とまあ、あきれるほどにアップル賛美をするわけなんですが、マックについて語らせたら、まあ1年くらいは語り続けているかも知れない。いやまあ、ウイドウズファンの方ごめんなさい。

 でもウインドウズって使いにくくないですか?マックの方がずっと簡単だと思うんですけどねぇ。知り合いのSEでウインドウズもユニックスも知っているやつがマックが一番って言ってたけどなあ。
 世のおじさん族がパソコンでひいひい言っているのもウインドウズだからだと思いますよ。だってウインドウズってトラブったら融通きかんから分からんもん。マックなんてとりあえず強引に電源きって再起動させたら、なんとかなりますもんね。そのかわりちょこちょこ固まるけど。
 その昔、アップルが中身を非公開にして戦略を誤ってしまったがためにウインドウズが先に広まってしまい、ビジネスの定番になってしまいましたが、もし先にマックが広まっていたら、パソコンの世界ももっと簡単で楽しくなっていたんじゃないかとマックファンの私は一方的に思うのですけどね。

 意外に知られていないのが、エクセルというウィンドウズの定番中の定番ソフトがもともとマックのソフトだったと言うことです。マックはグラフィックに強いパソコンとして生まれてきたのですが、それをビジネスにも使えるようにしたいというのでビルゲイツがエクセルを作ったそうです。ウイドウズ95くらいまではマイクロソフト社内のパソコンもマックの方が多かったらしいですよ。しかしエクセルは今やビジネスの定番。頭にくることにマック版よりウイン版の方が明らかに動きが軽い。よーできたソフトですけどね。

 しかし、ウインドウズユーザーでマックを使ったことのない方は、是非一度マックを使ってみてください。
 フォルダーの整理をするだけで楽しいパソコンはマックだけだと思いますよ。ただし、OS-9とOS-10ではまるで別物ですけどね。OS-9がいわゆるマックっぽい。OS-10はまた違った魅力があります。

2002.2.27

マック教 その2


アップルにはiMovieをはじめとして無料のソフトがいろいろあるのですが、中でも最近のお気に入りがiTune2。
 これは素晴らしいです。要はシンプルなMP3プレーヤー&ファイル変換ソフトなのですが、iTune1からバージョンアップしてグラフィクイコライザーがついて良くなりました。
 で、一番の使い方はハードディスクにあるMP3のファイルをライブラリー化して再生して楽し無と言うことなのですが、曲間のクロスフェードや音場の拡大などのエフェクトをかけることができ非常によいです。

 早速ジェフベックのアルバムすべてをMP3化し(これも勝手にCDDBから曲目リストを引っ張ってきてインデックスを作ってくれる)、シャッフル(ランダム再生)にして聴いていると次にどんな曲が来るのかわくわくするし、クロスフェードでDJのように再生してくれると、また違った趣で聴けるのですね。また、グライコのプリセットがいろいろあって、うまく設定されているので、iMacなどで再生しても観賞に耐えます。これなら好きなCDをどんどんMP3化し、ハードディスクにぶち込んで仕事場ででも流しておけば一生もつような気がします。こうしたちょっとしたことでも新しい楽しさが見つかります。

 このiTune2は無料でアップルサイトからダウンロードできます。残念なことにOS9以上でないと使えません。
 ちなみにiTuneにはグラフィックエフェクト機能があり、美しく怪しいCGがモニターいっぱいに繰り広げられるのですが、これが二度と同じモノが出てこない。これは技術的にすごいことなのかどうか詳しいことは分かりませんが、これしばらく見入ってしまいますね。はまってしまいます。
 その他、iTuneは、CDからaiffやwaveにも簡単に変換できます。ディスクバーナーと組み合わせて、CDも簡単に焼けてしまいます。
 MP3プレーヤーはいろいろ出ているでしょうが、シンプルで使いやすいiTuneはいい線行っていると思います。アップルならではのバランスの良い仕様になっていると思います。
こういうソフトはウインドウズにはあるんでしょうか?
2002.2.28

ハードディスクの中の歴史

ハードディスクの中に歴史が刻まれているのを発見したのはごく最近のことです。
 私の自宅のマックは現在3代目で、そのハードディスクの中には初代からのフォルダーがあるのです。「情報を見る」で作成日を見ると1996年6月2日。アプリケーションなどではもっと昔に作られたものもあるので、年月日だけを見るとさほどのことはないように思いますが、初代から新しくなるごとにハードディスクの中身をコピーして移行してくる中で、結構ファイルやフォルダを整理統合したりするので、一般的なフォルダの寿命は短いと思います。終わったもので入らないものは捨てるし、いるものはMOやCDに保存するのでハードディスクに残っているものは少ないのです。そういった状況からするとよく残っている方です。

 なぜそのフォルダーが残り得たのかというとそれは「Simpson進行中」といういろいろ仕事を含めて進行中の物件を滞留させておく一時置き場のようなフォルダーだからなのです。
 中身はいろいろ変わってもフォルダーはずっと同じ。中身が中身だけにマックが新しくなっても最優先に守られて移行されて来たのです。Simpsonというのは以前住んでいたマンションの名前で、そのときに家と仕事場の「進行中」フォルダを区別するために、たまたまそんな名前をつけたのですが、そういったところにも歴史が刻み込まれています。
 作成当初は確かブルーだったのがいつの頃からかグリーンに変えられて今に至るです。足かけ6年の歳月のため、心なしかグリーンが色あせて見えますが、そんなことがあるはずもなく、フォルダーは酷使にも擦り傷一つ無く、マックのOSが漢字トーク7.01だった頃にはただの平面だったのが、今では立派な陰もついた立体に昇格しています。これがOS10に移行するとさらに立派な風情を伴ってくるのでしょう。
 当初は320MBしかなかったハードディスクスペースも350MBになり、10GBになり、サブで待機するiBookは20GBなんていうパーテーションを切ってやらないと所在ないくらいの広いスペースをもらってとまどいさえ感じられるというものです。今やIBMでは120GBのハードディスクができたとか。そういった諸環境の変化に伴い中を通過するデータ量も膨大化の一途をたどっています。フォルダもさぞや重いことでしょう。

 今、ハードディスクの中にいくつのフォルダーやファイルがあるのか分かりませんが(分かろうと思えばすぐ分かりますが)、古いフォルダーを見れば、作成当時の思い出が蘇ってくるかも知れません。なんかバーチャルな世界なのに、日付があるだけでとても現実味を帯びて実体が伴ってくるような錯覚に陥るので不思議です。そもそも「時」というもの自体が実体のないものなのにそれにそって流れている現実の世界があるからですね。そう考えるとノートンユーティリティでフラグメンテーションを解消する画面でデータの種類によって層分けされた画面が地層に見えて来ます。
2002.3.5

海賊盤

前回の記述から早1年以上が経過し、時のたつ早さを実感してしまいます。歳をとると本当に時間がたつのが早い。
現時点でジェフベックの新譜が出ることが決まり、夏のUSツアーも決まっているようですが秋以降には日本にも来るかも知れません。しかし、もう57歳か8歳でしょう。

最近私の好きな第二期の海賊版(bootleg)がたくさん出回ってきて全部ほしくて困るのですが、先日入手したモノは通称”ORANGE”という第二期の2枚目のワーキングトラック集なのですが、非常にいい音、というか市販品と変わらない音です。こういうのはどういう経緯ででてくるのか知りませんがなんだか不思議ですね。ライブなんかも入っているんですが、結構録音している人というのは探せばいるんですね。おそらくまだ発売されていない公演のテープも誰かが持っているんでしょうね。それを全部CDしてオフィシャル版も合わせて時系列に聴いていくとジェフベックの心理やアプローチの変化など面白いことがいろいろ分かりそうです。しかし、ヤードバーズから聴いていくと何時間必要なのかを考えると普通の人には無理なことでしょうね。
きっと、第二期のメンバーを選ぶ前のモータウンのセッションやなんかもテープがどこかにあるんでしょうね。スケアクローさん(ジェフベック専門のブートメーカー)に頑張ってもらわないと。

しかし、ジェフベック専門のブートメーカーというのも不思議な存在ですよねー。ブートレグ自体違法なんだから、そのメーカー、しかもジェフベック専門!
存在していいるにもかかわらず、いいんだか、悪いんだか、本当は存在しちゃいけなくて、でも立派に流通しているわけで、いけないといいながら他のアーチストの分も考えると相当な量のブートレグが出回っているおり、その状況の前にはいけないとかいうことはもう意味がない状態です。

ブートレグにも2種類あり、ひとつは海外で売っているオフィシャル版のコピーモノ。これはアーチストのCDの売り上げに影響を与えると思います。もうひとつが我々が買いあさっているライブモノ。こちらは、違法でもファンにとっては、行けない公演が聴けるワケでこんなにありがたいものはありません。ライブの音源が出回るとそのアーチストのCDの売り上げが下がるか?まずそれは無関係でしょうね。だいたい音の悪いライブのブートレグというモノ自体相当なファンでないと買わないだろうし、そんなファンならほとんどきっちりCDも持っているでしょう。私なんかでも第二期の同じアルバムをLPで2枚CDで1枚持っていたりします。ただ、後でブートレグが出ることが予想される場合、その公演のチケットを買わなくなるということは起こるかも知れません。しかし、それは数字としてはかなり小さいんじゃないかな。ライブチケットを買わない理由には2種類あり、ライブ会場が遠い場合と時間が合わない場合です。前者はブートレグにかかわらず買う可能性は低い。後者にいたっては、行けないのだから買わない。一方、ライブブートレグで聴いたことがない曲が演奏されていて逆にその曲の入っているオフィシャルCDを探して買うということも有ったりします。

よって、ライブブートレグはアーチストにとって金銭的デメリットはないに等しく、むしろ増収の可能性さえもたらすと言えるのではないでしょうか。
ま、そういう現状があるから野放し(黙認)状態で、専業メーカーまで存在しているのでしょうね。

2003.6.15

以上