SHE’S A WOMAN
1)Constipated Duc
2)She’s A Woman
3)Freeway Jam
4)Difinitely Maybe
5)Superstition
6)Cause We’ve Ended As Lovers
7)You Know What I Mean
1975年ワールドロックフェスティバル
「ジェフベックで~す」という紹介の声(内田裕也か?)で観客がうわ~っと盛り上がり、聴いている方もワクワクしてしまいます。外タレの来日自体が少なかったこの頃、ジェフベックなどと言うビッグネームがくるなんて本当にぶっとびものでした。そんな期待と目の前に現れた現実にいやがおうとも興奮する。そんな現場の空気が伝わってきます。
この時ベックは、ひどい風邪をひいていて、結局京都と仙台公演はキャンセルされてしまったのですが、そんな体調の悪さなどみじんも感じられない素晴らしい演奏です。ほとんどストラトを弾いていますが、レスポールみたいな太い音です。
タイトル通り2)が一番いいと思います。でも、名古屋公演のものはもっといい。1)は、アルバムではそれほど印象のないリフが強調され、あれっ、こんなリフあった?というくらいワイルドにかっこいいアレンジになっています。ドラムがミスっています。5)はトーキングモジュレーターで歌っており、ベックファンでなかったら「変な感じ」かもしれません。しかし、私はベックなら変なことをやればやるほど、グッと来てしまう。病気ですね。6)に入る前のマックスミドルトンのキーボードソロが実にいい感じ。
どちらかと言えばベックにしてはライトなリズム隊※ですが、のびのびとしたいい演奏です。インストルメンタルになって、唐突なベックのフレーズがイキイキと縦横無尽に走り回っている感じがします。ワイヤードの頃のライブよりこっちの方が私は好きです。
※追記
自伝を読むとかなりファンキーなリズムが欲しかったようで、バーナードパーディを選んだようです。