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第二期ジェフベックグループ 啓蒙投稿-その13

ジェフベックの自己評価

日本のマニアには人気のある第二期ジェフベックグループですが、ジェフベック本人はまったく評価していないようで、バンドが解散した後ブローバイブローのツアーとARMS救済コンサートで1〜2曲演奏されたほか、ドンニックス作のGoing Down以外、まったく演奏されていません。(それにGoing Downは、いつもおまけのアンコール曲)

2000年以降は昔の曲をよく演奏しますが、その中にも第二期の曲はひとつもありません。また、インタビューなどでも語られることはありません。2016年にハリウッドボウルで行われた50周年コンサートでは、ヤードバーズや第1期ジェフベックグループの頃など昔の曲も数曲演奏されましたが、第二期の曲は1曲もありませんでした。

ついでに言うと第二期の次のBeck Bopgart&Appiceの頃の曲も同じです。第二期からBeck Bopgart&Appiceの時代は、ジェフベック本人にとっては黒歴史なのでしょうか(笑)
1999年来日時に大阪のFM802に出演しリスナーからの質問に答えていましたが「BBAの復活はありませんか?」の質問に「ない!」とひと言、きっぱり即答していました(笑)

その割に、2023年秋にBeck Bopgart&Appiceのライブボックスが発売予定(2023年8月現在)だったりします。これはLive In JapanとロンドンのRainbow Theaterでのライブをリマスターしたモノだそうで、後者は未発表音源(ブートレグではでている)です。ネットニュースの記事によるとジェフベックのアーカイブの中にマルチトラックのテープが見つかったそうで、ティムボガートの生前に3人で監修したとのことです。


<第二期からBeck Bopgart&Appiceへの移行期のライブ>

1972年8月からのアメリカでのツアーでは、リズム隊がティムボガート、カーマインアピスに変わり、ボーカルは当時のマネージャー:アーネストチャップマンが連れてきたキムミルフォードというシンガーになりました。しかし、キムのパフォーマンスにジェフベックが不満で1週間でクビになり、ボブテンチが呼び戻され、残りの1週間をこなしました。その期間の珍しい音源です。
まだアレンジ未消化感の強い「迷信」をやっていたり、カーマインアピスが歌う「People Get Ready」が演奏されていたり、BBA定番の「Plynth」がボブテンチの歌で演奏されていたり、「Shot Gun」はティムボガートの歌だったり、カーマインアピスが叩く「Got The feeling」があったりとレアもの満載です。キーボードはマックスミドルトンです。