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ジェフベックのベスト盤的CDについて

『ザ・ベスト・オブ・ジェフ・ベック〜エピック・イヤーズ1971-2003』が2025年2月5日発売

ジェフベックの死後、忘れ去られてしまうのかと思いきや追悼イベントやCDの発売がされて、まだまだ人気がある(マーケットがある=商売になる)のだなと思いました。
でも、若いロック好きに聞くとジェフベックを知らない、名前を聞いたことはある程度の人が大半な様な気もして(あくまで個人の体感)、こういうベストを買うのは、昭和生まれで「そういやジェフベックってちゃんと聴いたことなかったなぁ」という人なのかなあと思ったりもします。

なかなか難しいのは商売の壁です。このソニーのCDも結局のところエピック時代のアルバムからしか選べないわけで、ジェフベックのキャリアにおいて重要なヤードバーズや第一期は入って居らず、それで「ベスト」なのかとなってしまうのですが、それはまあ大人の事情で仕方ない。

このCDでは、話が第二期ジェフベックグループから始まるので、「ロック」という面からはかなり異端なサウンドではあります。逆にそういうことから、レッドブーツやフリーウェイジャムなどインストのいわゆるジェフベックイメージではないジェフベックを知ってもらうには良いとも言えます。

これも個人的体感ですが、ジェフベックかっこいいと思う人の多くがレッドブーツやフリーウェイジャムなどのインストのイメージではないでしょうか。

ましてや第二期ジェフベックグループなどはマニアしか知らない時期ではないのかなと思ったりもしますが、セッションで「Going Down」をやるぞ〜ってなると第二期ジェフベックグループのアレンジだったりするのでそれなりに有名なのかと思ったりもします。

1971年頃だとジェフベックは26歳くらいでそこからThere And Back、あるいはGuitar Shopくらいが年齢的に一番脂がのっていた時期ではないかと思います。最も実験的にいろいろなことを探求していた時代です。そういう面ではこのベスト盤2枚の75%くらいがその時期の曲なので若きジェフベックのエネルギーを感じることができるかも知れません。

収録曲を選んだ人は苦労したでしょうね。第二期ジェフベックグループでアイスクリームケーキがなくてハイウェイズが入っているのはある面このバンドの本質を突いていて渋いところ選んだなぁと思います。受けが良いのはアイスクリームの方でしょうしね。
BBAライブのプリンス/ショットガンはいい選択だと思います。この演奏には当時のジェフベックの要素がぎゅっと詰まっている。もちろんジェフズブギーもですが。という風に見ていくとなかなか良い選曲ではないかと思います。シーズアウーマンも入っていますしね。なかなか渋いところも入っています。