Noth Sea Jazz Festival オランダTV放映でのインタビュー訳

 2006年7月22日23日とUDO MUSIC FESTIVALで来日しましたが、その一週間前にオランダのロッテルダムで行われていたNoth Sea Jazz Festivalに出演した模様がオランダのTVで放映されたようで、You Tubeでご覧になった方も多いと思いますが、その映像が出回っています。メンバーは来日時と同じなのですが、ここではスタンリークラークが加わってルプシールーを1曲やっているので貴重です。久しぶりですね、ベックとの共演は。そんで、そのTV放送には短いインタビューがあって、もちろん英語で話していて画面にはオランダ語の字幕がでて全然分からなかったのですが、これをなんと英語に強いジェフベックファンの友人が、イギリス人の協力を得ながら聞き取って訳してくれました。(^^)/

せっかく訳してくれたのに少人数で楽しんでいるのはもったいないので、たくさんの(私のように英語の苦手な)ジェフベックファンのために友人の許可を得てここに掲載いたします。ではどうぞ。禁無断転載でお願いしますね。


 

*JB=Jeff Beck * I=Iinterviewer

JB:(話の内容が途中からだと思われる。たぶん彼が幼い頃に聴いていたギターサウンドのことか)・・・ある意味、信じられないようなテクニックが使われていた。そしてスラップエコー。(これらを聴いた時)僕の前にいきなり、見たこともない新しい世界(ア・ホール・ニュー・ワールド)が現れたんだ・・・。
エルヴィス・プレスリーとかジーン・ヴィンセントの(バンドの)ギタリストたちのことだよ。彼らは何とかやりくりして、シングル曲の1分半の間に、2回も3回もソロパートを入れてくるんだ。

I;ギターサウンドの可能性についてですが、これは無限に広がっていると言ってよいのでしょうか?そしてあなたは、まだ何かを探し求めているのですか?

JB:その通りだと信じている。明らかに(ハードなものとして)既に与えられているものはあるだろう。アンプ、スピーカー、それから弦(弾く真似をする)。しかしそれを使う人の解釈というのは無限、だよね。・・・つまり、表現というのは、いくらでも発見のできるものなんだ。・・・様々な音質は、弾く者が発見するために存在する。でも知ってる通り、そんなに多くのエフェクトペダルなんていらないさ。要は人間が表現する、ということだよね。それこそが僕の求めているものなんだ。もしエフェクターがなければいい音が出ない、と言うのだったら、ためらわずにエフェクターを使えばいいんだよ。 

I:あなたの車への愛は、もっぱら音楽への愛を上回っているのではありませんか?

JB:いや、両方同じように、バランスを取るように努力してるつもりだよ・・・。でも・・・。


I:なかなか難しいんですか?

JB:以前は考えるまでもなかったね。僕はいつも、車の方が好きだったんだ。しかし一旦音楽にまたちょっとのめり込むと、・・・そう、ヴィニーやジェイソンのようなミュージシャンと一緒だと、演奏することの興奮で、また新しいスピン(車の用語で「一走り」のような感じか。あるいは演奏のイメージを「回転(スピン)するようなもの」にだぶらせているのかもしれない)が本当に生じてくるように感じる。これで十分だろう?(ツアーをやっていると)家に置いてきたものや、それから、(家で)やりたかったことに対してホームシックになるけれど、これが仕事だもの。また、これ以上のものは得られるんだろうか? ・・・そうだね、世界で一番の仕事があるんだもの、そのことに文句を言ってはいけないんだよ!

I:OK、最後の質問です。ほとんどのロックギタリストは、いくつも曲がヒットチャートに乗ったことのあるバンドでプレイしていますね。・・・あなたのキャリアを考えるに、大体は非常に成功していながら、どうしてなのかこのルール(ヒット曲の多いバンドに在籍したということ)からはちょっと外れるようです。まだ余り旅をしていない道がある(=別の活動の可能性がある)ということでは?

JB:そうだね、昔をふりかえってみると、そんなに悪いことばかりでもない・・・。・・誰もが知っているような・・・エリック(クラプトン)やジミ・ヘンドリックスのような名声を得たわけではないけれど・・・。でもギターを知っている人は、僕のことを知っている。・・・僕がフェンスの安全な側に落ちている限り(比喩か。道を踏みはずさないうちはというような意味?)大丈夫さ。僕に信頼できる仲間がいる限りね・・・。

I:ということは、(今の状態の)その点では特に悩んでいないんですね?

JB:何だって?・・いや、お金は稼いでないけれどね(笑)。  

 2006.10.14