?> Live + | ジェフベックの茶飲み話サイト。

Live +

1. Loaded (Live)
2. Morning Dew (Live)
3. You Know You Know (Live)
4. Why Give It Away (Live)
5. A Change Is Gonna Come (Live)
6. A Day In The Life (Live)
7. Superstition (Live)
8. Hammerhead (Live)
9. Little Wing (Live)
10. Big Block (Live)
11. Where Were You (Live)
12. Danny Boy (Live)
13. Rollin’ And Tumblin’ (Live)
14. Going Down (Live)
15. Tribal (Studio)
16. My Tiled White Floor (Studio)

前作から少し間が開いて、まだかまだかと待っている間、新譜が出る出るといって延期や中止になるという、出る出る詐欺にかかり(笑)、それでも2013年の来日時にYOSOUGAIという中途半端なCDがでて、意外とかっこいい曲が入っていたりしましたがアルバムではありません。
2015年になってやっと出たのがこれですわ(笑)特にコンセプトもないライブテイクに2曲だけスタジオテイクが収録された内容でタイトルも「Live +」。そのままやん(笑)おおかたライブでごまかされている感はありますが、でもまあちゃんとしたライブ音源なのでよしとしましょう(笑)ジェフベックの演奏はライブが醍醐味というところはあるので、そういう意味では、この時期のジェフベックを正しく聞けるアルバムではあります。またジミーホールが入っているライブはこれまでにないし、歌もののライブとしてはBBA以来と言えます。さらに、ミニアルバムのYOSOGAIの曲のライブが聴けます。ジミヘンのLittle Wingも入っています。そう考えるとめっちゃ値打ちあるかも知れません(笑)Where Were Youもありますしね。ここに入っているライブは、最近のライブを切り取ったものなので、同じ曲でもアレンジや展開や演奏のマインドが微妙に違っています。

アルバムの概要

メンバーは、ジェフベックの他は、ベースのロンダスミス、ドラムのジョナサンジョセフ、MIDIギターのニコラスメイヤー、ボーカルのジミーホール。ロンダスミスは、タルウィッケンフェルド以降、ずっとジェフベックのバンドで演奏しています。ドラマーは変われどロンダは固定。プリンスのバンドにいたファンク感覚や歌も歌えるしということで頼りにしていたのではないでしょうか。この時期、昔の曲などもやり始めたので第1期ジェフベックグループのMorning Dewなんていう曲も入っていてうれしい。Morning Dewは、BBAでもやっていますがアレンジや演奏形態がかなり違いますしね。
晩年は、昔の歌モノやジャズロック的なインスト、民族音楽的な曲とか、いろいろなスタイルの曲を混ぜてやっていたので楽曲としては多彩です。ただ、そういうスタイルは変わってもジェフベックのギター自体は変わりません。逆に言えば、どんなスタイルにもジェフベックの音楽として成立させてしまう強烈な個性である証明でもあります。

内容詳細

個人的には、やはりオーソドックスなフォーマットの曲に触手が動いてしまいます。新しいスタジオテイクのTribalとかMy Tiled White Flooとか、いかにもこの時期のジェフベックらしい曲なのですが、個人的にはこの時期の楽曲に食傷気味のためちょっと疲れてしまいます。なので、Rollin’ And Tumblinが一番のお気に入りだったりします。こういう曲やSuperstitionなどで、ギターから入っていくときのギターのリズムのノリがめちゃめちゃいい。さすがだなぁ〜と思います。そりゃ、何十年弾いているんだってことですが。このSuperstitionをオフィシャルで聞けるのもこのアルバムだけです。ちなみにこのSuperstitionは、BBAのそれとは全然アレンジが違います。スティビーのオリジナルに近い。というか、1972年にスティービーにこの曲をもらった時点ではこういうアレンジだったはずです。その時期に第二期ジェフベックグループのライブでも演奏しています(海賊盤で聞ける)が、未完成ながらこれに似たアレンジです。

*Superstitionにまつわるスティービーワンダーとのエピソードの詳細

シミーホールのボーカルには好みがあるでしょうが、個人的には嫌いではありません。やはりボーカルが入ることで、ジェフベックのギターにも息継ぎがでてきて、Rollin’ And Tumblin’などの合いの手的なリックも冴えてきます。
こういう曲の疾走感というかドライブ感はロック的でカッコ良いです。ジェフベックならではの魅力ではないでしょうか。
Rollin’ And Tumblin’は、古いブルースバンド、マディウォーターズの曲でブルースのスタンダードです。エリッククラプトンを始め、多くのミュージシャンがカバーしています。ご存じなかった方は、一度本家を聞いて比較してみると面白いかも知れません。

Going Downは、第二期ジェフベックグループの頃にやっていた曲(BBAのLive In Japanでも聴ける)ですが、ソロ以降もアンコールなどでよくやっていました。ソロ以降で正式にアルバムに収録されるのは、これが初めてではないでしょうか。元はドンニックスという人の曲ですが、ジェフベックが取り上げてからロックの定番曲のようになりました。最後のスタジオテイク2曲は、ちょっとこういうのも作ってみた的なことでしょうか。

ということで、冒頭で誤魔化されたとか書いていますが、細かく見ていくと結構値打ちのある内容だったりします。ただ、このバンドのリズム隊は、どうもなんというかしっくりこないのです。ドラマーですかね。悪くはないのですが特に良くもないというか。ジェフベックには、やはりもっと個性的でやんちゃなドラマーがあうというのが個人的感想です。

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