2017年 JAPAN TOUR

7年ぶりのスタジオ録音の新譜発売で、新曲と新しいスタイルでの演奏。

アームの使用頻度が少なくなり、久しぶりにかつてのベック的な演奏が聴けましたs。
まったく衰えていないギタープレイに感激。

前年の秋(2016年)に久々に新譜を出して、翌年(2017年)の1月下旬から2月頭にかけてジャパンツアーがありました。 個人的には、最近のジェフベックのメインになる音楽での演奏はちょっと食傷気味だったので、1回で良いかなと思いつつ、なんだかんだいって毎回2回は行っています(笑)。1998年頃からのデジタル路線以降の演奏は、昔のようなスリルがなくなり、なんか違うなあという残念感が常につきまとっていて、もうそういう歳でもないしとかいろいろ思っていました。しかし、ギタープレイ自体の冴えは全然衰えていません。おそらくメンバーによるのでしょう。刺激してくれる相手が必要なのですね~昔から。まあ、しゃ~ないか・・・。
そういうわけで、大きな期待はしていなかったのですが、今回の演奏は近年になく昔っぽいというか、「トレモロアームのぐにゃぐにゃフレーズの頻発」がなくなったので、素手で勝負している感があって、本来の?(昔の?)ベック的な演奏が聴けてうれしかったです。
特に低音減でのパーカッシブなリフや歌の合間に入れるちょっとした、オブリや瞬間芸のようなリックなど、独特のギターは全然衰えていない。あんなヘンなギターを弾く人はジェフベック以外にいない(笑)
例えて言えば、あれだけお茶の間番組に染まっていながら、タモリ倶楽部で見せるサブカル的なエッジのある感性は、まったく衰えていないタモリのようなというか(笑)

やはりボーカル曲の方が、そういうプレイが聴けますね。個人的にはそっちの方が好きです。
今回は、ジミーホールとロージーなんとか(笑)という若い女の子がボーカルをとる曲が数曲ありました。
全体としては結構散らかった選曲で(笑)過去のインストものは、ウケを考慮してのついでな感じかな~~~????(笑)本音はもうやりたくないのかも(笑)インストものはやはりバトルをする相手がいないと燃えないのかも知れません(^^) それとBig Blockは必ずやるな~。本人が好きなのか、受けるのか??? 
若い女性のボーカルとギターは、彩りが変わっていて良かったと思いました。とくにギターの子、ブルース曲で渋い良いギター弾いてました、若いのに(笑)オリアンティを初めて見たときに近い意外な感動というか、ブルースの曲で古くさい、魅力的な臭いを持ったソロを弾いていたのが印象的でした。モデルのようにスリムでかわいいしね(^^) 向こうには、ああいうセンスのよい子がゴロゴロいるんでしょうね。ロージーもパンチがあってうまかったですね。でもちょっと食い過ぎじゃないか?(笑)

ジミーホールもいい歳なのに伸びやかな高い声で歌ってました。ロンダスミスは、ソロの時、昔のスタンリークラーク的に凄かったです。16ビートの中に随所に細かい3連をドカドカ入れてやるのがしびれます。スタンリークラークとは、師弟関係にあるのだとか聞きましたが・・・。ドラムは、僕的には、もっとやんちゃな人をお願いしたいところです(笑)そんなことを言うと、ジョナサンジョセフさんに申し訳ない。日本のサカエドラムを使っています。

個人的には、新譜の中ではOILが好きなので期待していましたが、期待通りのベックらしい(昔の概念で)演奏でした。やはりああいうシンプルなファンクナンバーいいですね~、好きですね~。Bメロのところ、独特のねばったニュアンスを加えて弾くのがベックらしい。普通に弾かないですね。ポジションからすると、あのテレキャスターは、6弦だけDに下げていたのかな?
途中から登場するオイル缶ギターでのスライドも何とも言えない疾走感と粘りで、ベック独特でした。オープンDかEかで弾いているようでした。あのギター数万円のものだそうですが、何を弾いてもやはりベックの音。「弦楽器はタッチが命」ということを本当に思います。
ブルースの曲では、歌の合間合間の合いの手がやはりベックで、2度と同じ事をやらないのが凄いです。よくあれだけ次から次へと変わったフレーズがでてくるもんです。ベックの良いのは、そういう変なフレーズとめっちゃ王道のフレーズをバランスよく持ってくることですね。変なフレーズによる緊張と王道フレーズによる緩和、緩和の時のタイミングとかが絶妙で、なんでもない王道フレーズがめっちゃかっこよく聞こえたりするんです。そこがセンスですね~。

迷信のリフも絶妙ですね。かつてBBAの時のトーキングモジュレーターは、スティービーの弾くクラビネットを模していると自伝の中に書いていましたが、今のイントロもまさにクラビネットのような弾んだグルーブをギター1本で醸し出しているのが凄いです(ブローバイブローツアーでも同様にやっていましたが)。
あのフレーズ、普通に弾くとどうしても重くなってしまうのですが、細かいシンコペーションやゴーストノートのようなピッキングノイズを混ぜながら実にノリの良い弾き方をしていました。
大阪公演では、ジェフベックは、迷信の時にやたらと足下のなにかを気にして、ちょこちょこ触っていたのですが、ショートディレイがかかっていたので、そのタイムを気にしていたんでしょうか?尼崎でも妙に気になっていたようです。

尼崎でのアンコールはなんと4曲、しかもヤードバーズ時代のOver Under The Sideways Down(どんだけ古い曲やるねん!笑)これは、結構珍しいんじゃないでしょうか。尼崎の観客は得をしました。
グッバイポークパイハットはイントロをいい感じで弾き出して、さぁ!という時に、Brush With The Bluesになってしまうという個人的には残念なパターン。必ずそうやるんですよね。そのまま全部やれーと思うのですが、そんな声は届きません(笑)
それとベビーパウダー、まだ使っていたんですね。大阪では、最後にステージから消えるときに吹いて煙り立てていました(笑)

しかし、何だかんだ言っても、ロックの黎明期からロックギターそのものを創ってきた人が未だに現役で活躍しているというのは凄いと思います。
ジミヘンは死んでしまったし、クラプトンは歌手になってしまったし、ジミーペイジは引退してベックファンになってしまったし(笑)、現役でしかも新しいアルバムをつくってツアーをしているなんてぇのは、ストーンとベックくらいではないでしょうか(あ、ポールマッカトニーも)。しかも、ギター演奏自体はまったく衰えていません。72歳のおじいが弾くギターとは思えませんね。遠目にも若いし(笑)

以前、このHPをiPhoneで見せて握手してもらったとき「この手がロックギターの歴史を創ってきたのだ」と思ったら、感動という言葉では表現できない深い感慨がありました。

さらに今回は、若い女の子のミュージシャンを加えてのアルバムとツアー。一般的な目で見ると、おじいちゃんが孫娘を連れてツアーをしているようなものです。大阪公演の昼間には、天王寺動物園にでも行っていたのではないでしょうか(笑)

昔のような、尖ったドキドキ感はなくても、そのジェフベックが相変わらずの独特なギターをまき散らしながら、Going Downやブルースやヤードバーズの曲まで演奏している。それだけで、充分すぎるくらいありがたいことではないかと思ったのでした。
でも、ぶかぶかのおっさんパンツ(大阪公演、名古屋公演)はやめて欲しいですね(笑)スリムなジーンズ(東京、尼崎)が良いです(笑)

今回もスマホでの撮影やアップはOKということで、みんな撮っていましたが、エフェクターは布が掛けてあり、雑誌の取材もNGだったようですね。

補足:同じ曲で、尼崎(アルカイック)では大阪(グランキューブ)に比べて歯切れ悪く感じたところもありましたが、それは音のせいかもしれません。会場の音がグランキューブの方がクリアで締まっているような印象を受けました。

(2017.2.20)


Set List---->http://www.setlist.fm/

<大阪 グランキューブ大阪>2017.2.2
1. TheRevolutionWillBeTelevised
2. FreewayJam
3. LonnieontheMove
(Lonnie Mack cover)
4. LiveintheDark
5. TheBalladoftheJerseyWives
6. YouKnowYouKnow(Mahavishnu Orchestra cover)
7. MorningDew
(Bonnie Dobson cover)
8. AChangeIsGonnaCome(Sam Cooke cover)
9. BigBlock
10. CauseWe'veEndedasLovers
(Syreeta cover)
11. O.I.L.(Can'tGetEnoughofThatSticky)
12. ThugsClub
13. Scared for the Children
14. Beck'sBolero
15. BlueWind
16. LittleBrownBird(Muddy Waters cover)
17. Superstition(Stevie Wonder cover)
18. RightNow
Encore:
19. GoodbyePorkPieHat/BrushwiththeBlues
20. ADayintheLife(The Beatles cover)
21. GoingDown(Moloch cover)


<尼崎アルカイックホール>2017.2.7
at Archaic Hall, Amagasaki, Japan
1. TheRevolutionWillBeTelevised
2. FreewayJam
3. You Never Know
4. LiveintheDark
5. TheBalladoftheJerseyWives
6. Stratus(Billy Cobham cover)
7. MorningDew(Bonnie Dobson cover)
8. AChangeIsGonnaCome(Sam Cooke cover)
9. BigBlock
10. CauseWe'veEndedasLovers(Syreeta cover)
11. O.I.L.(Can'tGetEnoughofThatSticky)--->>Movie
12. ThugsClub
13. Scared for the Children
14. Beck'sBolero
15. BlueWind
16. LittleWing(The Jimi Hendrix Experience cover)--->>Movie
17. LittleBrownBird(Muddy Waters cover)--->>Movie
18. RightNow
Encore:
19. GoodbyePorkPieHat/BrushwiththeBlues
20. ADayintheLife(The Beatles cover)
Encore 2:--->>Movie
21. Over Under Sideways Down(The Yardbirds song)
22. GoingDown(Moloch cover)

 

<想い出のあれこれ>

Jeff Beck側。

反対側。

記念撮影用のパネル。

追加公演のポスター。

Goods販売。


Goodsの購入に長蛇の列。

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