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1975年 World Rock Festivalのゲストとして来日

Blow By Blowツアーの一環として来ました。メンバーは、キーボードはお馴染みマックスミドルトン、ドラムがあのバーナードパディ、ベースがジャズシーンではお馴染みのウィルバーバスコム。ベックにしてはちょっと軽めのリズム隊ですが、ファンキーにかけてはピカイチでした。私は、同時体験していないのですが、友人は京都公演に行って、結局ベックの風邪でキャンセルになり、見れませんでした。京都をベースに活躍する豊田勇三さんの歌で「ジェフベックは来なかった」というのがあります。で、仙台もキャンセルになり、ベックは結局、札幌、東京、名古屋の3カ所だけの公演でした。しかし、この時は、風邪にもかかわらず素晴らしい演奏を繰り広げました。一応3つともブートレグででています。特に名古屋公演のがお奨めです。

インストのライブになるとベックのギターが、異常なほど唐突に聴こえて、一種の違和感さえ感じます。しかし、それが快感にかわるのにあまり時間はかかりません。人間一度味をしめるとなかなかぬけられないものです。この違和感こそが、ベックのツボです。

この時はトーキングモジュレーターを結構使っており、あれでSuperstitionを歌う?のが圧巻です。また、このツアーでのチェックポイントは、インストにも関わらず第二期のナンバーをやっていることです。Definitely maybeとGot the feeling。特に後者は、ボーカルのパートもギターで弾いているのでちょっとわざとらしいですが、ソロのパートになるとファンキーで素晴らしい演奏です。このあたり、BBAが間に入っているにもかかわらず第二期からつながっており、第二期当時の音楽の先進性が分かるところです。また、この時、スタンリークラークの曲もやっているのですね。この辺から、スタンリーとの交流が生まれてきたのでしょうね。

*追記-1
ワールドロックフェスティバルのプロデューサーは、内田裕也さんでした。このコンサートの趣旨は、日本のアーチストと海外のアーチストを同等に扱うというものでした。当時伝えられた話では、ジェフベックの出演は一度は断られたが、裕也さんが当時気難しいと言われていたジェフベックに直談判して出演にこぎ着けたというものでした。
2018年、奥様の樹木希林さんが亡くなられた時に、裕也さんがロンドンから希林さん宛に送った手紙を娘さんが紹介されていましたが、その日付が1974年10月19日。ワールドロック開催の1年前です(ジェフベックはBlow By Blowのレコーディングを行っていた頃)。勝手な推測ですが、ロンドンへは、ジェフベックとの交渉で行かれていたのではないかと思ってしまいました

*追記-2(facebook版から転記)

43年前(1975年)の8月にジェフベックは、Blow By Blowツアーの一環として、ワールドロックフェスティバル出演のためにやってきました。日本の前のハワイでのコンサートで雨に打たれて風邪をひいたとかで、ハワイで数日静養し、ジェフベックだけメンバーに遅れて日本に着いたそうです。

札幌の会場ではすべての演奏が終了し、ジェフベックを待つだけの状況だったらしいですが、その時点でジェフベックはまだ日本に着いていなかったそうです。「ジェフベックが今日本に着きました」というアナウンスがされ、羽田に着いたジェフベックは、熱があるにもかかわらずそのままファンが待つ札幌に。ジェフベックは、1時間以上の大幅遅れでステージに登場。風邪にもかかわらず素晴らしい演奏をみせてくれました。この日の音源はいくつかブートレグで出ています。

話によると、日本での公演条件は「屋内の会場」ということだったらしい。それが当初からの約束だったのか、風邪だからという理由なのかは不明。結果的に、野外会場の京都と仙台はキャンセル。東京は、野外だったが仕方なく短縮して早めの出番で演奏し、早々とイギリスに帰国したらしい。そのおかげで、Charさんは「行ったらベック終わってた」とインタビューで話していました(笑)
また、東京公演(後楽園球場)では映画撮影の話があり、その録音スタッフとしてスタンバイしていた人の話(ご本人に直接聞いた)によると、体調不良で急遽出演時間が変更されて2番目に登場、準備が間に合わず映画は取りやめになったそうです。
また、Blow By Blowツアーでは、アルバムのハイライトのひとつでもあるScatter Brainが演奏されていません。一節によると、ドラムのバーナードパーディが「僕は変拍子ができない」と言ったとか(笑)

*追記-3(facebook版から転記)
1975年ワールドロックフェスティバルのジェフベックの3公演の中では、名古屋の演奏がとても良く、勝手に伝説の公演と言っています(笑)
とくにShe’s A Womanは、Blow By Blow Tourの中でも名古屋の演奏は上位に入るのではないかと思います。
Freeway Jamのソロの後のテーマを弾いているときに弦が切れて、瞬時にレスポールに持ち替えたそうですが、その様子も聞き取れます。18:35あたり。

友人が撮影した名古屋公演の写真です。名古屋の写真は、メディアでは一切出ていなかったのでとても貴重なものです。フリーウェイジャムで弦が切れてレスポールに持ち替えてからは、ずっとレスポールを弾いていたそうです。