You never knowへのアプローチ(Cat Movesの変化)

 Cat movesという曲は、あまり知られていないと思いますが、極めてジェフベックっぽい曲です。
 オフィシャルには、故Cozy Powellのソロアルバム「TILT」に納められていますが、ライブでもほとんど演奏されていません。結果的には、1978年のスタンリークラークとの日本ツアーと同じメンバーで行ったヨーロッパのライブの中でも限られた公演でしか演奏されませんでした。作者は、確かヤンハマーです。 かっこいい曲です。先にライブがあってその後にCozyのアルバムにジェフベックが参加したときに納められたと思います。
 その後、There and backに納められれているYou Never Knowが、ノリが非常に似ていることもあり、この曲に形を変えてしまったのではないかと私は勝手に推測しています。乱暴ですけどね。
 でもCat Movesは、また違った趣をもっているので、それはそれでまた演奏して欲しい曲の一つです。

 
■1978名古屋市公会堂(4.5M/mp3)
 スローなところのギターが聴きものです。また、この曲のグルーブがジェフベックのギターに良くあっており、楽しそうに弾いています。リズムの隙間隙間に入れる合いの手のようなフレーズやリズムの刻みがとてもジェフベックらしい演奏です。キーボードのリフも時々ひっくり返したりしながら表情豊かです。
 ジェフベックは、このときシェクターピックアップのついた黒ピックガード、白ボディのストラトで太い音を出していました。サイモンフィリップスのドラミングは、細かく配慮が行き届いており、ベックの素っ頓狂なギターを引き立たせていました。スタンリークラークのベースが、驚くほどバッキングに徹しているのも面白いことかも知れません。
 
■Cozy Powell「TILT」より(4.6M/mp3)

 上のライブのちょっと後にこの録音が出たと思いますが、ギターセンセサイザーなども使ってあり、なんだか生の迫力に欠けるぺらぺらした音で、ライブを聴いていた私はイマイチと感じたことを憶えています。それでも中頃でメロディーの合間合間に入る低音弦を使ったフレーズが実にベックらしくてウキウキしました。
 ただドラムがコージーなのでシンプルであり、サイモンフィリップスの細かいドラミングによるライブを聴いていた耳には、これもイマイチと感じさせる要因のひとつでした。

 
■You never know
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