嗚呼、青春の教則テープ「成毛滋のロックギターメソッド」

1958年生まれ前後の元ギター小僧の方のほとんどの方がこのテープのお世話になっているのではないでしょうか。グレコのギターを買うとおまけについてきたヤツ。いや~~~よく練習したもんです。私なんか成毛氏の教えに忠実に反応し、ハノンまで借りてきてやり始めましたが、さすがに途中でくじけましたね。成毛氏の真似はできませんでした。しかし、あの教則本にのっている2つは、実は今でもトレーニングに弾いたりします。脳にもいいかも知れませんよ、これから年老いていくことを考えればボケ防止に。でも、今になって思えば本当に良くできた教則テープだと思います。あれを一生懸命やっていれば結構力つきますわ。

ただ、何かと言えばジミーペイジ、ジミーペイジというのが困りものでした。それにクラプトン、ジミヘン、ベンチャーズなどもでてくるのにベックは一言も出てこなかったのが寂しかったな。1弦2弦を交互に弾くプリングオフの3連のトリルまで「ベンチャーズの~」なんて、これロックギターならジェフベックのお家芸でしょうが・・・などと思いながらも律儀にハノンのフレーズを練習していました。「オレ、昨日4時間スケールばっかり弾いたで!」などと友達と練習量を競ったりして。ほんと高校生時代は暇でしたね、勉強もせずに(大人になってそのツケが回ってきましたが)。

このテープは、その後竹田和夫編に変わりました。これがまたうれしい内容で、ベックとはいっていませんでしたが低音弦のオクターブでパーカッシブに弾く、ベックがよくやるフレーズなんかも紹介していて、友達のダビングして持っていました(まだ、どこかに持っているはず)。クリエイションも好きだったし、私には竹田和夫氏の方が成毛氏よりずっと近いギタリストだったので一生懸命聴いたのですが、自分で買って先にせっせと練習したからか、成毛氏のバージョンの方がよく憶えています。(2008.8.22)

*追記
成毛滋という人は、ブリジストンの御曹司で、その財力とともにギターの技術や音楽の見識も素晴らしい人で、日本のロックの発展に少なからず影響を与えた人でした。私の友人がご病気になられてからの成毛さんに会ったことがあり、とても親切で優しい人だったと言っていました。
このグレコもそうですが、お金持ちなのに基本的に安い国産のギターにこだわって使っていたそうです。要は、ギターじゃないんだ腕なんだということもあるでしょうし、海外崇拝へのアンチテーゼだったかも知れません。現在でもYoutubeに昔撮影されたギター講座などがあがっていて、とても重要なことをおっしゃっています。2007年に病気で亡くなられました。

↓これです!よく残っていたものだ。